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惚れる

「可愛らしさ」で登場した会社の同期は、内定式の頃から仲が良い。

研修で会えばずっとべったりで、LINEもするし、月に一回は休みの日に会っている。

理由はわからないのだが、一緒にいて居心地がいい。仕事の着飾った感じではなくて、砕けた感じでいられるし、何よりも可愛らしいので守りたいと思う。

小さな頃から、自分が可愛いことをしたり、可愛い服を着たりすることには抵抗や違和感があった。

だから、女の子と一緒に遊ぶときは

①対面でご飯を食べる時、相手をソファー席に座ってもらう

②外を歩くときは自分が車道側を歩く

③バイバイするときは、相手の乗る電車の改札前まで送って行く

ということを決めている、というか私がそうしたいのだ。

1月に会ったとき、不覚にもこの同期を車道側を歩かせてしまった時に「ごめん」と言って自分側に引き寄せたら『私の彼氏よりも彼氏感がある』と言われた。

改札の前まで送って行くのは、寂しいからというのもある。要はこれから来る寂しさへの心の準備をしているのだ。それと、別れる最後の瞬間までその相手との時間を楽しみたいのだ。

今日は珍しく私の方が早く着いて、彼女の方が後だったので改札まで迎えに行ったし、ご飯を食べたときは彼女にソファー席に座ってもらった。

でも、今日は結構こちらがきゅんとさせられてしまった。

手がありえないくらいカサカサで、ハンドクリームを忘れてしまったことをヘラヘラと話していたら、彼女が私の手に急に触れてロクシタンのハンドクリームを貸してくれた。

それに、ご飯を食べているとき「これ、バレンタイン」と言って私に可愛らしいチョコレートをくれたのだ。

キュンとした。

相手も自分のことを大切にしてくれていると感じた。

それと同時に上記に書いた私の決めている3点はもちろんこれからも大事にした方がいいけど、もっとアップデートした方がいいなあって思った。

結論、今日は彼女により惚れてしまった。もっと好きになってしまった。

(Photo by spicagraph、Thanks!)


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