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【週末投稿】つれづれ有用植物#161(フトモモ科ネズモドキ属:ギョリュウバイ)

ニュージーランドとオーストラリアが原産の常緑低木です。
葉がお茶や煎じ薬として利用され、アロマテラピーとしても利用されている他、蜂蜜の蜜源としても好まれ、蜂蜜はマヌカハニーと呼ばれています。

「マヌカ」とはニュージーランドの先住民族「マオリ族」の言葉で、日本では「マヌカハニー」として有名になりました。
マヌカハニーはその希少性から高値で取引されているため、偽造品や混ぜ物をした粗悪品が世界中で出回ってしまっている様です。

このギョリュウバイの蜜は、はピロリ菌の駆除力や殺菌力を持っており、民間療法では、胃炎に対して効果があるとされています。
通常のハチミツと比べて粘りが強く「土っぽい、油っぽい、草本的」という独特の香りがあります。

生息域が共通し、葉や花の形などが非常によく類似し花の時期も同じフトモモ科のカヌカがあります。カヌカの木から採れた蜂蜜はカヌカハニーと呼ばれ、外見や風味はマヌカハニーによく似ていますが、マヌカハニーにみられるような効果・効能はないそうです。

■マヌカハニーが特別な理由【マスタービーキーパー(養蜂家)解説・日本語字幕】(1分29秒)
Manuka Health in Japan 様

https://www.youtube.com/watch?v=juvz7TvnyVM

日本でも栽培する事ができます。耐寒性はさほど強くありませんが、東京程度の冬の環境であれば室外で越冬可能の様です。耐寒性は-5℃程度まで耐えられる様です。

細い枝を密に生やし、その枝に葉や花を多くつけるため、生け垣に利用させることがあります。
葉は硬く、小さく先端がとがった形をしており、その葉の形が「御柳(ギョリュウ)」という樹木の葉に似て、花は梅の花に良く似ているため、日本では二つを合わせて「御柳梅(ギョリュウバイ)」と呼ばれるようになりました。
花の色は、白、薄いピンク、赤などがあり、咲き方も一重咲きや八重咲きのものがあります。

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