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【週末に熱帯植物を中心に、植物の魅力をお届けします。】植物の潜在能力に驚き、ともに繁栄…

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【週末に熱帯植物を中心に、植物の魅力をお届けします。】植物の潜在能力に驚き、ともに繁栄したいと願っています。 https://youtube.com/@001banana https://www.facebook.com/funfun.pingu

最近の記事

【週末投稿】つれづれ有用植物#231(キク科ハハコグサ属:ハハコグサ)

春になると、細いへら型の葉で全体が白い綿毛に包まれて白っぽく見える草を見かける事がある。越冬性の2年草の草だ。 中国からインドシナ、マレーシア、インドにまで分布し、日本では北海道から九州にかけて全国に見られます。 春になると、茎を伸ばして4月~6月頃に茎の先端に小さな頭状花序を散房状につけ、黄色い花が密に集まって多数咲かせます。 ここまでくると、ハハコグサを知っている人なら「あ~、あそこに生えている」と気づくようになる。 花が終わると、タンポポの様に綿毛を付けて種が風で飛

    • 【週末投稿】つれづれ有用植物#230(アカテツ科オオミヤカテツ属:カニステル)

      日本の果物売り場では、見かける事がまずありえない程珍しい果物です。 果実はエッグフルーツ、クダモノタマゴとも呼ばれます。 果実は甘く、粉質で水分が少なく、ゆで卵の黄身や蒸し芋のようなほくほくした食感があります。 10mほどに成長する小高木の常緑樹です。 緑白色の花を咲かせ、7cmほどの長さの黄色がかったオレンジ色の果実を実らせます。 一般的なフルーツの芳香や酸味、ジューシーさがなく、食べると口の中の水分を吸うため喉が渇く。食べ頃を判別するのが難しく、完熟にならないと非常に

      • 【週末投稿】つれづれ有用植物#229(ヒガンバナ科ネギ属:ノビル)

        人里の手の入った土地に生える、野生のネギとして有名なのが今回ご紹介するノビルです。ノビルは東アジアに広く分布しており、日本では北海道から沖縄までの山野、土手、道端、畦道や堤防上などで、比較的日当たりの良い丈の低い草が生えているところによく自生している多年草です。 ネギ科だけあって、全体の姿や臭いは小ネギやニラに似ています。 春の代表的な山菜の一つで、古来から薬草としても用いられてきたそうで、滋養強壮や食欲増進に役立つとされています。 晩秋から少しづつ細長い葉を伸ばして越冬

        • 【週末投稿】つれづれ有用植物#228(アブラナ科タネツケバナ属:タネツケバナ)

          晩秋になり野草たちが枯れ始める頃、小さな野草たちのなかには冬の間に広げた葉で光合成を行い、エネルギーを少しづつ根にため込みます。 こよみ上春になるまだ寒い頃に他の野草が繁茂するより先駆けて、一気に蓄えた栄養を使って茎を伸ばし開花し、種を作る戦略をもつ植物があります。 その一つがタネツケバナです。 冬越しをする野草たちの多くは、ロゼットという形状で地面にぺったりを葉を這わせる方法を採り、霜による凍結を防いでいます。 さてこの植物は、 日本全土に分布し、アジアの農耕地域に広く

        【週末投稿】つれづれ有用植物#231(キク科ハハコグサ属:ハハコグサ)

        • 【週末投稿】つれづれ有用植物#230(アカテツ科オオミヤカテツ属:カニステル)

        • 【週末投稿】つれづれ有用植物#229(ヒガンバナ科ネギ属:ノビル)

        • 【週末投稿】つれづれ有用植物#228(アブラナ科タネツケバナ属:タネツケバナ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#227(キク科ヤブタビラコ属:コオニタビラコ)

          白梅が咲くころ、ナノハナ類や日本タンポポが咲く前に、人里の各地に小さな黄色い花を咲かせる植物達が現れる。 タビラコと言われる植物達です。本州、四国、九州に広く分布し湿地を好みます。朝鮮半島や中国、日本を原産地としています。 日本では「小鬼田平子」と記載し、中国名は「稻槎菜」になります。 春の兆しが見え隠れする頃、人々が食べるものを求めて探し当てた植物なのでしょう。各原産地とされている所では地上部を刈り取って収穫し、煮て灰汁を取った後に食卓に取り入れている文化があります。

          【週末投稿】つれづれ有用植物#227(キク科ヤブタビラコ属:コオニタビラコ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#226(バラ科サンザシ属:サンザシ)

          中国やヨーロッパが原産で 3m くらいまで成長する落葉低木です。 赤い実がたくさんなり、その実は甘酸っぱく爽やかな味わいなことから、お酒やドライフルーツ、お菓子の原料、生薬として幅広く使われています。 きれいな赤い実をたくさん付けるので、日本では古くから観賞用として盆栽などに使われてきました。 花期は 4月から5月にかけて、新葉と共に枝先に白い5花弁の花を咲かせます。独特な爽快な甘い香りがするそうです。果実は球形の偽果で、秋に黄色から赤色に熟します。 似た植物がありま

          【週末投稿】つれづれ有用植物#226(バラ科サンザシ属:サンザシ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#225(クワ科イチジク属:アイギョクシ)

          日本では未だ馴染みが薄いと思いますが、「台湾ゼリー」、「オーギョーチ」と言えば知る人ぞ知る、黄金色に輝く上品な見栄えとプルプルの食感が魅力的なスウィーツがあります。 台湾ではレモンシロップに浸して食べるのが一般的で、甘酸っぱいレモンの風味が爽やかな、特に暑い夏の時期に恋しくなる一品で、夜市の屋台で、巨大な金属製の鍋に、大量のシロップに浮かべて売られ、「仙草ゼリー」「亀ゼリー」と並ぶ「3大ゼリー」の一つとして親しまれているそうです。 このスィーツの原料は、台湾北部にある標高

          【週末投稿】つれづれ有用植物#225(クワ科イチジク属:アイギョクシ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#224(センダン科センダン属:センダン)

          原産地のミマラヤ山麓のほかに、中国・台湾・朝鮮半島南部および日本などの乾燥した熱帯から温帯域に分布し、20mくらいにまで成長する落葉高木です。日本では、伊豆諸島、四国、九州、沖縄の海岸近くや森林辺縁に多く自生する分布していますが、宮城県以南であれば植栽はできる様です。 日向であれば土質を問わず丈夫に育ち、花や実をつけます。 庭木や公園、寺院、街路樹にも植えられ、薬傷植物の一つとしても知られています。 ちなみに同じセンダン科でインドを原産とする「インドセンダン(ニーム)」は

          【週末投稿】つれづれ有用植物#224(センダン科センダン属:センダン)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#223(ウリ科ツルレイシ属:ナンバンカラスウリ)

          日本では見かけないツル性の植物です。 雄雌異株で中国南部からオーストラリア北東部、タイ王国、ラオス、ミャンマー、カンボジア、ベトナムに分布します。別名はモクベツシ(木鼈子)。またベトナム語の名称からガック(Gac Fruites)と呼ばれています。 果実は普通長さ13 cm、直径10 cmほどの球形から楕円形となります。 熟した果実の表面は暗橙色で短い刺におおわれ、内部の仮種皮は暗赤色です。収穫期は比較的短くて12月から1月が最盛期となるそうです。 現地では、モチ米と炊き

          【週末投稿】つれづれ有用植物#223(ウリ科ツルレイシ属:ナンバンカラスウリ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#222(キク科ベニバナボロギク属:ベニバナボロギク)

          ひょろりとした柔らかで水気の多い草で、帰化植物として日本に入ってきました。意外に山間部に多く生息し、特に森林が伐採された際などに一斉に出現するパイオニア植物(先駆植物)としての特性があります。 日本では裸地に生え、やや湿ったところを好みます。 先駆植物とは周りの植物が少なくなり急に土地が開けた初期に、素早く成長し、他の植物が繁茂し始めると消失し、新たな場所を求めるという生活をしているものが多いです。草丈は 30 ~ 70cmくらいです。茎は赤紫に染まることがよくあり、葉の主

          【週末投稿】つれづれ有用植物#222(キク科ベニバナボロギク属:ベニバナボロギク)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#221(ムクロジ科ムクロジ属:ムクロジ)

          落葉広葉樹の高木で、樹高は 7 ~ 15m ほどになり中には20 mを超える巨木になるそうです。日本では庭木として植えられたり、しばしば寺や神社に植えられています。中国が原産と言われています。 実や種子に薬効があることから、中国名(漢名)で「無患子」といい、それを「ムクロシ」の読みを当て、それが転訛したとされています。 新潟県、茨木県以西の本州・四国・九州の低地で見られたり、山地に自生するようです。5月~6月頃に枝の先に円錐花序で淡緑色の小さな花が咲き、咲き終わると雨のよう

          【週末投稿】つれづれ有用植物#221(ムクロジ科ムクロジ属:ムクロジ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#220(シソ科ハマゴウ属:ハマゴウ)

          シソ科の植物は香りが独特で、昔から人との関わりが多い植物です。 シソ科の多くが一年草である植物の中でハマゴウは多年草であり、北海道を除いた日本全国の海岸砂地に自生する常緑低木です。 日本では秋に枯れる地域もあるため、落葉低木として扱われる事もあります。 丈夫な性質と複雑に入り組む根を持つため、海岸の砂防を目的として人為的に植栽されることもある様です。 日本以外でも東南アジアの各地やオーストラリアに分布しています。 半ば砂に埋もれて伸び、枝はところどころで直立または斜上し[

          【週末投稿】つれづれ有用植物#220(シソ科ハマゴウ属:ハマゴウ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#219(バラ科ナナカマド属:ナナカマド)

          秋になると紅葉と赤い実が美しい日本原産の落葉小高木です。 北海道、本州、四国、九州の冷温帯の山地帯の上部および亜高山帯の林地に自生します。 春の芽出し、新緑、秋の紅葉、雪中に残る赤い果実と四季を通じて見所があるため、公園、街路、庭園にも植栽される。東北や北海道では街路樹としてよく見かける樹です。 近縁種はアジアやヨーロッパの各地に自生しており、中国では「花楸樹」といわれているそうです。 「ナナカマド」という名前の由来には、材が堅くて7回カマドに入れても燃え尽きないという

          【週末投稿】つれづれ有用植物#219(バラ科ナナカマド属:ナナカマド)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#218(トウダイグサ科アカメガシワ属:アカメガシワ)

          本州(北陸以南)・四国・九州の山野、平地、川の土手に自生し、山野の林縁など明るいところによく生えているので、特徴を知っていれば意外にあちこちで見かける事ができます。雄雌異株の落葉高木です。 名前の由来は、新芽が鮮紅色であり葉がカシワのように大きくなることから来ています。また葉をカシワの葉の代用として柏餅を作ったことからアカメガシワと呼ぶようになったという説もある様です。 植物界の生態系として面白いのは、この植物はパイオニア植物として生きる戦略を選らんだ様なのです。 アカメ

          【週末投稿】つれづれ有用植物#218(トウダイグサ科アカメガシワ属:アカメガシワ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#217(クワ科パンノキ属:パンノキ)

          日本では温室でしかお目にかかれない熱帯植物ですが、大きく光沢のある葉が魅力的な為、観葉植物として入手できるポリネシア原産のクワ科の常緑高木です。10mほど大きくなります。 名前の由来は、食用である果実を焼くと白パンのようにふわふわした食感がするから、というところから来ています。 実は有核種のタネパンノキ と無核種のタネナシパンノキあります。 外見はジャックフルーツ (Artocarpus heterophyllus) とよく似ています。 ※種も柔らかく食べられる様です。

          【週末投稿】つれづれ有用植物#217(クワ科パンノキ属:パンノキ)

          【週末投稿】つれづれ有用植物#216(グミ科グミ属:グミ)

          グミは、グミ科グミ属の植物の総称です。 グミの仲間は、アジアからヨーロッパ、北アメリカに60種ほどが自生し、落葉または常緑の木本(つる性もあります)で、多くの種類で果実を食用にすることができます。日本には約15種が自生しているそうです。 園芸的に最も栽培されているのが、常緑性のナワシログミと、 落葉性のナツグミです。 アキグミ・ナツグミ・トウグミは葉が薄く落葉性で、花期が春から夏です。 果期は夏から秋にあるのに対して、ナワシログミでは葉が厚く常緑性で、花期が秋から冬、果期

          【週末投稿】つれづれ有用植物#216(グミ科グミ属:グミ)