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【週末投稿】つれづれ有用植物#177(ツツジ科スノキ属:ナツハゼ)

秋に山道を歩いていると、紅葉した枝に黒い実を付けている木を見つける事がある。本州から九州の山地に自生するツツジ科の落葉低木で、果樹として人気の高いブルーベリーの仲間です。
日本に自生するため、時に「日本のブルーベリー」と呼ばれる事があります。海外では中国、朝鮮半島に自生しています。

開花は5~6月頃です。雌雄同株で黄緑色あるいは紅色の混じった釣鐘型の花を下向きに咲かせます。ブルーベリーの花に似ていますね。
花の直径は4~5ミリほどで小さいので注意しなければ散歩時は見つけられないかもしれませんね。

【ナツハゼの花】

直径5~8ミリほどの果実は初夏に出来始め、8月から10月にかけて熟します。

実は黒く熟せば生で食べることができますが、皮が厚めなのであまり食べる方はいない様です。しかしブドウのような甘酸っぱさがあり、ポリフェノールを豊富に含むため、ジャムなどの加工品用にする事が多いようです。
さらに、リキュール漬けにすると鮮やかな赤紫色のお酒ができます。

■ナツハゼの実でジャムをつくってみたよ(約7分)
Hitohaku Movie 様

暑さ寒さに強く栽培が容易で紅葉も美しいので、和洋問わず庭植えにされたり盆栽で楽しまれています。

■山採りナツハゼの実 2022(2分弱)
植木屋やっちゃん・秋元園芸 様

染物にも利用する事ができます。
ブルーベリーよりも濃い紫色が出るそうですよ。

■併せて読みたい(Let's Green LIfe)
全国に自生するブルーベリー。ナツハゼ。


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