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【育児】孫パワーは無敵ではない

説明しよう!
世の中のちびっ子たちにはおじいちゃんおばあちゃんを屈服させる恐るべき能力が備わっているのだ
かくも恐ろしきその能力の名は「MAGO POWER」

これは打首獄門同好会の「まごパワー」という曲の冒頭である。

孫には、一般に祖父祖母をメロメロにして自由自在に動かすことができる不思議な力があるとされている。
私の子供も、奥さんや私の親からみれば当然孫にあたる。奥さんの父親や祖母(娘のひいおばあちゃんにあたる)なんかは普段あまり外に散歩に出たりしないらしいのだが、奥さんが娘とともに散歩に行こうとすると、「じゃあ行こうかな」とついてくるそうだ。まだ言葉も発さないMAGO POWERのひとつである。

私にとっては子供なのでMAGO POWERのなんたるかをまだ感覚としてわかっているわけではないのだが、娘に対していろんなことをしてくれる人たちをみると、MAGO POWERは確かにあるのだなと思う。

ただ、このMAGO POWERも無敵ではない。私の父親は不思議な人間であることを以前指摘したことがあったが、父にはMAGO POWERがあまり通用しない。
父親は片付けが全くできないため部屋が衝撃的なくらい汚いのだが、子供が生まれるかどうかの時期に「実家に孫を連れてこさせたいのであれば片付けろ」といったことがあった。さすがにMAGO POWERをもってすれば片付けるだろうと思ったのだが、まったく片付くことはなかった。先日旅行に行ったときも、娘がいるにもかかわらず終始マイペースな行動を続けていたのであきれ返ったものである。確かにかわいがるはかわいがるのだが、孫がいるから、という理由で行動や態度が変わる様子はない。

MAGO POWERが存在するとはいえ、その効果は誰にでもてきめんというわけではない。結局のところ、受け取る側の人の人間性がまっとうなものでないと、MAGO POWERは十分に効果を発揮しない。
そんな風に考えてみると、MAGO POWERの効果がでるかどうかというのは、祖父母がまともな人間性を持っているかどうかのリトマス試験紙のようなものなのかもしれない。

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