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アニメ「それでも町は廻っている」第7話前半を2つの視点から分析する☕

引き続き、アニメ「それでも町は廻っている」を分析します。本記事で取り上げるのは第7話前半「愛の逃避行」。これ以前のエピソードを分析した記事については、最下の「関連記事」欄をご参照ください!


分析対象


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あらすじ


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【ポイント①】歩鳥と真田の温度差


<1>

本話の見どころは、何と言っても【歩鳥と真田の温度差】だろう。


まず、真田。彼は終始興奮状態である。


▶バスの中

・歩鳥がもたれかかってきてドキドキする

・「このまま遠くまで行ってやろう」という自身のアイデアに大興奮する


▶見知らぬ町

・到着後、「一緒に学校をサボろう」と提案するのにドキドキ

・見知らぬ町を見て感動する歩鳥。そんな彼女の横顔を見て頬を染める

・歩鳥と手をつないで天にも昇る心地になる


▶帰宅後

・日記をつけ始める


ご覧の通り、彼はずっと浮ついているのだ。


<2>

一方、歩鳥はどうか?彼女は終始自然体である。


▶バスの中

・真田にもたれかかって爆睡する


▶見知らぬ町

・到着後、「一緒に学校をサボろう」という真田の提案に大喜び

・見知らぬ町を見て感動する

・マイペースに真田の手をつなぐ


<3>

嗚呼、この温度差!

これが面白いのである。


【ポイント②】真田の恋は成就するか?


<1>

歩鳥と真田のズレについてもう少し詳しく考えてみたい。


上述の通り、歩鳥はいつも自然体だ。気負うことなく、感情表現豊かである。


……が、しかし!

ここで注意すべきは、「歩鳥は常時自然体なのか?」という点である。

答えはおそらくノーだ。

だって、彼女はアホではない。例えば第5話後半ではでしゃばることなく陰ながらタケル(弟)の恋をサポートしているし、第6話後半では真田の家に行く際に手土産を用意している。また本話内にも、「誰彼構わず手をつなぐわけではない」というセリフがある。

そう、彼女は空気を読めるのだ。常識をわきまえているのだ。


つまり、である。

【歩鳥はいつも自然体】ではなく、むしろ【歩鳥は、気の合う人の前では自然体でいられる。作中では、彼女の周りには気の合う人がたくさんいるので、歩鳥はいつも自然体でいるように見える】と考えるべきだろう。

<気の合う人>というのは、例えばたっつん、ウキ、双葉、そして……真田だ。


<2>

ここまで申し上げてきた通り、<歩鳥は真田の前では自然体でいられる>。


……で、問題はここからである。

ずばり、人間は<○○の前では自然体でいられる>という相手に恋をするのだろうか?

もちろん、もしも歩鳥がもっと年上で、酸いも甘いも噛みわけていたならば、「刺激的な恋には疲れたわ。いまはリラックスできる人がいいの♥」なんてことを言い出すかもしれぬ。

ところがどっこい彼女はまだ高校生。しかも、おそらくは恋愛経験がほとんどない。要するに、不良に憧れるお年頃!刺激的な恋を求めるお年頃!


<3>

というわけで、「真田の恋は報われそうにないなぁ」「彼にチャンスがあるとすれば<このまま幼馴染として付き合い続け、歩鳥が失恋したタイミングですっと近寄って彼女を支えてやり、そのままなし崩し的に交際を開始する』というパターンかなぁ」なんて思うのです。

頑張れ、真田!!


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次回に続く!

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(担当:三葉)

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