◆概要

【おかしな「言い訳・弁解」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。

◆事例研究

◇事例：マンガ「宇崎ちゃんは遊びたい！」（第1巻）

▶1

本作の主人公は、桜井真一（男子大学生）。

彼は穏やかな日常を愛する青年である。ところが……なぜか宇崎（かわいいものの大変にウザい後輩、女子大生）にからまれ、つきまとわれ、ペースを乱され、かくして騒がしい毎日を送っていた。

▶2

ある日、

・Step1：桜井と宇崎がラーメン屋に行った時のことである。桜井はラーメンと唐揚げを注文した。一方、宇崎はラーメンだけだ。

・Step2：やがて注文が届いた。2人は雑談しながら食事をする。

しばらくして、

・Step3：桜井は気がついた。……あれ？唐揚げが乗っていたはずの皿が、いつの間にやら空になっているぞ！？

・Step4：見ると、宇崎が最後の1つをいままさに食べんとしているところだった。桜井が訊く「なんでおまえが食ってんの？」。

桜井の言葉に

・Step5：宇崎はポカンとする「へ？」。

・Step6：しかし、宇崎はすぐに状況を理解した。あっ。ヤバ。……そう、彼女は無意識の内に桜井の唐揚げをパクパクパクパクと、すべて食べてしまっていたのだ！

かくして

・Step7：宇崎は苦しい言い訳をする「シェアかと……」。

・Step8：桜井がツッコむ「ちげぇよアホ！！」。

・Step9：さらに桜井は「っていうか、全部食っててシェアもクソもあるか！！」。

・Step10：宇崎は申し訳なさそうに食べかけの唐揚げを差し出した。桜井が三度叫ぶ「いや、いらねぇよ！！」。

▶2

桜井の唐揚げを誤ってすべて食べてしまった宇崎。彼女は「シェアかと……」と弁解した。

しかし……「そもそもシェアしようだなんて話はなかったし、第一本当にシェアするつもりだったらじゃあ宇崎よ、お前はなぜ全部食べてんだ！（笑）」「苦しい言い訳だなぁ（笑）」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。

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