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アニメ「それでも町は廻っている」第6話前半を2つの視点から分析する☕

引き続き、アニメ「それでも町は廻っている」を分析します。本記事で取り上げるのは第6話前半「パンドラの箱」。これ以前のエピソードを分析した記事については、最下の「関連記事」欄をご参照ください!


分析対象


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あらすじ


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【ポイント①】知らぬが花


<1>

冒頭、ナレーションが流れる。曰く「無知なことは無恥ではない。無垢なのである。いずれくるその時まで、いまはまだ知る必要はないのだ」。

これ、<知らない方がいいこともある>、要するに<知らぬが花>という意味だろう。


<2>

そしてこのナレーション通り、本話には<知らぬが>的なエピソードがたくさん登場する

というか、【<知らぬが花>的なエピソードをたくさん作り、それを巧みにつなげた結果として生まれた物語 = 本話】という方が正確かもしれない。


以下、主だった<知らぬが>的なエピソードをピックアップしてみよう。


・1:静が「アフリカのお土産」と言って箱を差し出す。歩鳥は大喜び → 箱を開ける → 中身は不気味な仮面だった。歩鳥はがっくり

・2:タッツンの誕生日会で、歩鳥が小箱を贈る。タッツンは喜ぶ → 「鍵がないから開けられない。ロマンチックでしょ?」と歩鳥が説明 → タッツンは顔をしかめる「薄気味悪い!」

・3:タッツンの誕生日会は盛況だ → 歩鳥が無断で双葉の生徒手帳をめくり、今日が誕生日だと判明する → 気まずい雰囲気になる

・4:双葉がピッキングで箱を開ける → 中身はごく普通のお守りだった → 歩鳥と双葉が嘆く「開けてしまうと虚しいなぁ」

・5:タッツンは、歩鳥から縁結びのお守りをもらって喜ぶ → しかしそれは、<アフリカの富豪と結ばれる(?)>という不気味な仮面だった → タッツンはぷりぷり怒る。だって、彼女は真田と結ばれたいのだから

・6:タッツンが亀井堂に段ボール箱を持ち込む → 静か開ける → 中には例の仮面!静は「なぜ仮面がここに!?」と悲鳴を上げる


【ポイント②】まるで商店街の福引


タッツンの誕生日会には商店街の店からプレゼントが届くのだが……その中身がすごい


すなわち、

・魚屋(真田の実家)からのプレゼント:海鮮サラダ

・八百屋からのプレゼント:野菜カゴ(生野菜の盛り合わせ?)

・クリーニング屋からのプレゼント:無料クリーニング券2枚

・100円ショップからのプレゼント:各種ペットボトル飲料(ジュースと水?)


女子高生の誕生日に贈るものとは思えない!まるで商店街の福引の景品ではないか!

そして……この<華やかさのなさ>こそが「それでも町は廻っている」らしさであり、本作の魅力と言えるだろう。

面白い!!


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(担当:三葉)

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