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手際よく腰痛評価を行うには?

おはようございます!最近文章を書くことに慣れてきて、だんだん書くスピードが速くなってきました。これからは動画等も投稿にはめ込んでいければと思います。

今回は腰痛でも特に体幹前屈痛の評価について書いていこうと思います。
僕の臨床での悩みですが、常日頃から「もっとうまく評価をテンプレのように流れで評価できないかなー」と思っています。

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そんなわけで自分なりに評価の一連の流れを考えてみました。

これを読むことで腰痛患者の評価・介入で悩んでいる方の参考になれば良いなと思います。また、臨床での介入の効率が上がればと思います。

一言でいうと、姿勢をみておおまかに特徴をとらえて、体幹前屈での動きをそれぞれ胸椎・体幹・骨盤・股関節の部位にわけて評価していきます。

体幹前屈はどんな動作の組み合わせ?

まず、簡単に体幹前屈での身体の分節の動きですか、

胸椎屈曲+腰椎屈曲+股関節屈曲=体幹前屈の角度

体幹屈曲は0~50度までは脊柱の屈曲が主でそれ以降は骨盤、股関節の動きが主になります。

臨床では胸椎or股関節、骨盤(股関節)の可動性が低下し、結果として腰椎に過剰に運動し、疼痛が生じることが多いです。

体幹前屈でどこにストレスが加わるのか?

次に屈曲型腰痛でどこに痛みが生じるのかというと、

①胸椎屈曲可動域 ②股関節屈曲可動域 ③多裂筋、腹横筋による脊柱安定化作用 ④大殿筋の遠心性収縮による股関節屈曲の制動 (1)

このように、主に4つあります。

どんな機能が求められる?

体幹前屈動作で求められる機能として大きく4つあります。

①胸椎屈曲可動域 ②股関節屈曲可動域 ③多裂筋、腹横筋による脊柱安定化作用 ④大殿筋の遠心性収縮による股関節屈曲の制動

これらの機能低下が生じることで腰椎に過度に負担がかかり、前述した椎間板などに痛みが生じます。

どんな評価を行う?

実際に僕が行っている臨床での流れを紹介します。
①問診でどんな動きをして、どこに痛みが生じるのか疼痛検査で確認
→(筋・筋膜性であれば、起床時や動き始め、椎間関節であれば寝返りや起き上がり、ヘルニアであれば神経症状やよくつまずくなどの訴えが多い)

②座位姿勢で上半身のアライメント、脊柱の弯曲具合を触診でざっと確認する→頭部の位置関係(頭部前方偏移してないか?)、胸椎の後弯具合、腰背部の筋の緊張状態を確認する

③座位と立位で体幹前屈を比較→立位よりも座位で疼痛がつよければ腰椎より上の部位(胸椎)での可動域制限が考えられる。

④立位になってもらい、姿勢を矢状面からみてざっくりケンダルの姿勢分類に当てはめる→短縮している筋と伸長されている筋をイメージする

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⑤実際に体幹前屈動作をしてもらう→どの部位に動きが出ていないのか確認する(胸椎or骨盤orハムの柔軟性?)

正常

⑥疼痛軽減動作がないか確認する→原因となっている動きがでてない部位を絞り込むため
膝屈曲位で体幹前屈→ハムストリングスの柔軟性低下(股関節屈曲制限) 

正常 (2)


股関節外旋位で体幹前屈→大殿筋の柔軟性低下(寛骨前傾制限)が考えられる

正常

 

⑦背臥位になってもらい、股関節の可動域やSLRでハムの伸長性を評価する→実際にセラピストが動きを他動でチェックする

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⑧ベットの上で四つ這いになってもらい、上肢挙上をしてもらう→多裂筋や腹横筋の筋力をチェックする

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右上肢を挙上する場合は左の多裂筋、左上肢を挙上する場合は右の多裂筋の評価になります。

そのままうつ伏せになり、胸椎や腰背部、殿筋やハムストリングスに対して介入していく

まとめ

文字で書くと長くなりましたが、このような流れで行っていくことで患者さんにあまり負担をかけずにスクリーニングで全身チェックしていけると思います。
みなさんの臨床の参考になれば幸いです。よかったら臨床で使ってみて下さい。最後まで読んで頂きありがとうございました。





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