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映画、漫画、本

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記事一覧

ティンブクトゥ をよみました

ウィリーとミスター・ボーンズ。

詩人と老いぼれ犬。ひとりと1匹。

誰かと誰か、何かと誰か、何かと何か……物語のなかで展開される1対1の関係性、にともなう奥深さやキテレツさや圧倒的な愛の量などの描写が私はすきなのだが、この関係は、キテレツさ故に愛が際立っていた。こんなペアに出会ったのは初めてです。

ティンブクトゥ Paul Auster

以下ネタバレ有りの短き感想です。

詩人であり、とりま

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Star Wars The Last Jedi をみて 雑感

まだネタバレしません。

えー!なんでさー!スターウォーズって、タイトルにウォーwar ってはいっとるやん!!!!!

と思いました。
今回の映画からのメッセージはびしびし伝わってきた気がするからこそそう思います。うん。しみる。しみいる。けど、けど、けど、映画なんだからそんなに現実に寄せなくていいねん。って思うところもあったよ。
スターウォーズっていう作品の地位で、多くの人が見ることがわかってるか

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西の魔女が死んだ を読みました

西の魔女が死んだ 梨木香歩

読もう読もうと20年くらい思い続け、なんとなく読まないでいてずっととっておいたお話です。
今回、この本を読もう!という目的はなく、植物がたくさんでてくる小説を何冊かよみたいなーとおもったのがきっかけでした。
読後の今、自分にとってはものすごくちょうどよい時期に出会えたなあと思う。これが本の醍醐味ですね。
以下ネタバレ有りの感想です。

魔女、という単語がでてくるため

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漫画感想: 甘木唯子のツノと愛

4年前、文化庁メディア芸術祭にふらっと寄り、アニメーションAiry meに思わず見入ってその場で3度もみてしまいました。
それ以来、久野遥子さんが描き出す世界観のファンです。
久野さんの作品をみると、悲しくて切ない記憶と柔らかい毛布に包まれる感覚が交差するような、無機質だけど温度のある生物をみるような、むごい死に方で死んだけどふわふわと天国にきたような(死んだことないけど)、正反対の感覚が同時に沸

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下妻物語をみた(10回目)

10回目かどうかは正確ではありませんが、とにかく、高校生くらいから節目とわず、ふっと思い立ったとき、何度もみた作品です。

以下ネタバレと思ったこと。

私が大好きなシーンは、
桃子といちごが初めて会うシーン
桃子がBABYの社長と初めて会うシーン
いちごが特攻服を桃子に預けるシーン
桃子のおばあちゃんが桃子に原付を貸すシーン
いちごが桃子について「こいつはいつでも自分のルールつくってひとりで

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