見出し画像

私が出会った人との会話:その1 〜アラサーインド人〜

noteには私自身の体験したこと、考えていることをアップしていますが、これまで出会った色々な人との会話を思い出して書いてみようかと思いました。

世間話の延長みたいなものですが。
今回は、インド人のアラサー男性です。
(正確な年齢は知りません。笑)


ありがとうを言わない

現在世田谷で働いているこの男性は、アメリカ、コロンビア、ミャンマーなど、あらゆる国で仕事をしてきたそうです。
行きたい国を決めて、そこでの仕事を見つけてから引っ越すんだとか。
今は会社が用意してくれた社宅に暮らしており、コロナで制限はあるものの東京ライフを楽しんでいるとのこと。
非常に柔軟な生き方、暮らし方だな〜と思います。

インドと日本の違いを話していた時に、一番面食らったのがこの
「ありがとうを言わない」
ということ。
インドの人は「ありがとう」って言わないんだそうです。

どうですか?日本人なら、
「え?」
って思いませんか?
「人に何かしてもらったら普通お礼言うでしょ?」
って。

どこの国にも「ありがとう」の単語は存在しているし、それはインド人が使っているヒンディー語も例外ではありません。
でも、使わないんだそう。
これまで3人のインド人が同じことを言っていたので、恐らく本当だと思います。

オフィシャルな場では別かもしれませんが、友人同士で「ありがとう」を言われると、言われた方も怪訝な気分になるのだとか。
「だって、別に普通のことしただけでしょ?」
って。
ありがとうを意識することはあっても、言わないようには普段意識しないですよね。笑

バスの中で立っている女性が、前に座っている男性の肩をたたいて、
「そこ座らせろ」
というジェスチャーをすると、男性は立ち上がって女性は空いた席に座る。
何も言わずに。笑
これも割と普通の光景だそうです。

ところ変われば〜ですね。
日本の気遣いをインドで存分に発揮したら、新種の動物を見るような目で観察されてしまいそうだな、と思いました。


インド人の親はミステリー

全般的にインドの人たちは喜怒哀楽が激しくて、何気ない日常がしょっちゅうドラマ化するんだとか。
感情が突然爆発する父親と、家族のことを想いすぎて息子をしんどくさせちゃう母親。笑

パーティー三昧でなかなか身を固めようとしないお兄さんもご両親の悩みの種だとか。
家の中では毎日リアリティーショーさながらのドラマが繰り広げられることに疲れたのも、国を離れた理由の一つだそうです。
そういった選択も、女性ならもしかしたら難しいのかもしれませんが。


カースト制度はやっぱり残っている

表面上は廃止となっていますが、何千年も前から存在する階級制度はなかなか人の心から排除するのは難しいもの。
職業的な差別は表立っては減っているでしょうが、やはり結婚などとなると気にする親の方が多いのが本当のところのようです。

インターネットテクノロジー、いわゆる「IT」は新しく出てきた産業なのでどのカーストにも属していません。
そのため、下層部のカーストに属する若者にとっては、一発逆転の大きなチャンスであることは間違いないよう。
「この階層から抜け出してやる!」という野望を原動力に持っている人間は強いですよね。
インドが成長している理由はこういうところにもありそうです。


日本はルールが多い

日本で感じることの一つが「同調圧力」だと言っていました。
それは正直日本人の私も感じているよ、と納得。

多少の日本語は話せるものの、「英語しか話せない外人」のキャラで通した方が相手はなんの期待もせず放っておいてくれるので、日本語を出す時と英語オンリーのキャラを使い分けていると言っていました。
賢い。笑

日本はどちらかというとマニュアル社会なので融通がきかないことも多いけれど、人が誠実で豊かな四季があり、ご飯も美味しいので今後少なくとも数年は日本で暮らしたいと話していました。


おまけ。個人的に思ったこと。

伝統医療のアーユルヴェーダで有名なインド。
「ギー」というバターを濾過したものを目に流し入れる「ネトラバスティ」は、疲れ目やドライアイに効果的だそうで、死ぬまでに一度は体験したいと思っています。
黄色いバターを目に流し入れて目をパチパチするなんて怖いと思われるかもしれませんが、すごくスッキリするんだとか。

こういうのはやはり女性の方が関心が高いからか?
本場なのにインド人男性はみんな知らなかったのに驚きました。
「ギーを目に入れるなんて馬鹿げてる。そんなのいたずら動画でも見たんじゃないのか?笑」
ハン!といった感じでハナから相手にされない反応でした。
そして本当にあることを知るとものすごく驚かれます。
私からしたら「むしろ今更?」って思ってしまうのですが。笑


それからもうひとつ。
カレーを手で食べるのは、想像以上に難しい!と思ったこと。
インドやネパール、スリランカも基本は手で食べるようで、私も一度試して見たことがあります。
そんなに難しくなさそうじゃないですか?

タイ料理は手で食べたことがあります。
地方では手で食べる習慣が残っていて、「カオニァオ」というもち米をおかずの汁などに浸して食べるんです。
もち米なので当然粘りがありますが、手食はそんなイメージがありました。

しかしインドで食べるお米はその名も「インディカ米」。
細長くて粘りの少ないあれです。
(わかるでしょうか)

びっくりするくらいすくえない!
指の間から米が落ちてしまって、2歳児が手づかみで食べ散らかしているのの大人バージョンみたいになります。
皿のカレーから口までの距離のハードルが高すぎて、お皿まで口の方が迎えに行くような、、。

見かねた現地の方が、
「スプーンとフォークを使っても全然問題ないよ」
とフォローしてくれる始末。

指先だけで器用に食べたいと思いつつも、手のひらまでカレーまみれになった私はこれ以上続けるのはあまりに見苦しいと判断しスプーンに切り替え。
誰が発明してくれたのこんな便利なスプーン。

この時ほどスプーンの存在を偉大だと思ったことはありませんでした。
新しい経験は、知っているものにも新たな気づきを与えてくれますね!

というわけで、その1はインド人男性との思い出会話でした。
彼の話も興味深かったですが、インド人ママはどんなことを考えているんだろうと想像してしまいます。
家事育児に女性の働き方や美容などなど、日本とインドの当たり前は何%くらい重なるのかな?と、同じ女性目線の話は興味が尽きなさそうです。

あなたはこれまで、自分の常識と真反対の常識を持つ人に出会ったことはありますか?
また思いついたらその2も書いてみようと思います^^

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?