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OODAループで意思決定サイクルを早くする

OODAループとは?
意思決定と行動に関する理論であり、OODAループは、観察(Observe)、情勢への適応(Orient)、意思決定(Decide)、 行動(Act)の ループによって、健全な意思決定を実現するというものです。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/OODA%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97

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画像引用元:https://bizhint.jp/keyword/302255

OODAループのメリット
状況を観察してから様々な環境や場所に合わせ方向性などを決定し、対応していくので、PDCAのように上司や経営層の計画立案を待ってから行動することはなくなり、現場の状況に合わせた柔軟な対応がしやすいといえます。

OODAループが求められる3つの理由
OODAループが求められるようになった背景には、以下の3つの環境変化があります。

理由1 : AIやSNSの発達
OODAの思考法がなぜ必要かというと、AIが対応できるのは、膨大な量の過去に蓄積されたデータのみであり、予測をたてる上ではまだまだ難しい領域にあるからです。

しかし、過去のデータによる対応についてはスピードが大幅に増しており、市場自体の変化も以前に比べて格段と早くなっているのが現状です。また、SNSの発達により、個人が情報を発信できる時代となったため、今まで以上に迅速な状況判断、および適切な対応が求められています。

OODAループの考え方を元に、市場や現場の動きを常に観察し、物事に素早く対応することが今後も求められてくるでしょう。

理由2 : ビジネス環境の変化
近年のテクノロジーの進歩によって、ビジネス環境の変化は激しくなっています。昨今のビジネスシーンにおいては、新しいことに取り組む際に、緻密な計画を立てるよりも、状況を見て素早く判断することが必要とされています。

理由3 : 生産性の高い組織をつくれる
この思考法が求められる理由として、生産性の高い組織をつくることができるという点が挙げられます。

生産性を高めていくためには、個々に裁量を任せて対応の迅速性を高める必要があります。1つのことに対し、意思決定を会社全体に任せていては、実行に移すまでに時間がかかりすぎる可能性があります

生産性を高めるためには、市場に応じた状況判断を迅速に下す必要があります。OODAループの考え方を駆使すれば、状況に合わせ、柔軟にすぐに行動を起こすことが可能となるのです。

引用元:https://news.mynavi.jp/article/20200910-1271617/

OODAループの実施手順

手順1 : Observe
手順の1つ目はObserve(観察=みる)です。まずとにかく相手を観察し、理解するということを示します。
ここでは、相手をよく観察してその出方を伺うことが重要になります。

手順2 : Orient
手順の2つ目はOrient(状況判断=わかる)です。Observeの結果に基づき、状況を判断し、状況判断を行います。しっかりと状況を観察した後の判断とその決定による判断は、OODAループの中で一番重要となります。

手順3 : Decide
手順の3つ目はDecide(意思決定=きめる)です。よく観察し、理解した状況に対してどのような計画を実行していくのかを決定します。
今後の具体的な方針や行動プランを決定づけるプロセスになります。

手順4 : Act
手順の4つ目は、Act(実行=うごく)です。1~3の実行手順を経て、状況判断し、意思決定を経て、ようやく実行します。

その後、Observe(観察)段階へ戻り、OODAのループをもう一度最初から何度も素早く繰り返すことが重要です。

OODAとPDCAの違いは
「PDCAサイクル」とOODAループの考え方には大きな違いがあります。

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画像引用元:https://www.getgamba.com/guide/archives/20990/

PDCAが得意とするのが「立てた計画通りに物事を終わらせられる場合の改善活動」であれば、OODAが得意とするのは「計画を立てづらい物事に対して、柔軟な意思決定・対応により、適切に対処していく活動」と言えます。

PDCAでは「一連の工程の中で想定外のことが起きないこと」を前提としており、OODAでは「一連の工程の中で想定外のことが起きること」を前提としているという違いもあります。

想定外のことが起きた際には、迅速に、適切な対応・意思決定を行う必要があります。PDCAは計画から始まるので準備が必要で、現場での臨機応変さに欠けるため、変化の激しい今の時代では「柔軟な意思決定・対応」に重きを置いたOODAループの考え方が重要視されているのです。

おわりに
生産性が求められる時代には、不完全な情報でも、とにかく早く間違いの少ない判断をし、さらにどれだけ早く修正していけるかが重要です。
なので、マーケティングにおいてもインハウスすべき部分とアウトソースすべき部分を分け、戦略立案や意思決定、検証サイクルを早めることで、より理想とするゴールに近づくことができると考えています。

このサイクルがうまく回っていない場合、単に業務整理をすれば良いだけでなく、パートナーとの足並みがあっていなかったり、自社で判断すべき部分をナレッジが蓄積されていないからできていないこともあると思います。

また、まずは自社のアクセス状況や行っている施策がうまく回っているのか判断できるように、ダッシュボードの作成やオンオフ統合分析も支援させていただいております。

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まず今起きていることを観察させていただければ、状況判断をさせていただき、意思決定までのサイクルを回せるようご支援させていただきます。


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