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泣くに泣けぬ詩集

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#詩集

詩 ヘブライ語の書き方

ヘブライ語 なかなかなじみのない言語ですが イスラエルあたりではまだ使うそうで ユダヤ教の…

詩 インドに斃れる

インドでの言い回しにあることですが 人が死すとき死したとき あの人はフィニッシュした とい…

詩 当院でご相談ください

人は病を得るので そういうものなので 医者に行かなくてはならぬ日もありますね ずっと健康体…

詩 褒めて薄く伸ばす

自分を褒めるといいそうです ものの本にはそうあって 今日やったこと 言動や行動や態度 それ…

詩 負けを認める

ああ どれだけなまけていたのでしょう ええ 途方もなく長い時間を なにかで浪費してしまって…

詩 ウォッチ・ウォッチャー

時計の箱を買いまして 時計をしまう箱でして 天板は透明なガラス その他は黒色 また無駄なカ…

詩 冬の夜の一瞬の

冬の鍋料理には 温まるものですが 温まったからといって ぬくぬくとしたからといって それは私だけのこと また 鍋料理を楽しんだ人たちだけのこと 温まってぬくぬくと できぬ人たちもいるのですが それはそれとして 白菜を白滝を 水菜をバラ肉をと 菜箸でとりわけて ひとまずは自分が楽しむことです ほふほふと口に熱い豆腐 いま殴られた誰かがいることでしょう ポン酢につけてほぐすタラ いま殺された誰かがいることでしょう 湯気を立てる私の鍋 見知らぬ誰かの悲劇 それらが相互に なんの因果

詩 東狂都

生まれ育ちがどうであれ いつ生まれようとも 東京だけはいけません もしそこに生まれてしまえ…