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泣くに泣けぬ詩集

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記事一覧

詩 ヘブライ語の書き方

ヘブライ語 なかなかなじみのない言語ですが イスラエルあたりではまだ使うそうで ユダヤ教の…

詩 インドに斃れる

インドでの言い回しにあることですが 人が死すとき死したとき あの人はフィニッシュした とい…

詩 クジャクが羽根を誇ること

クジャクの羽根の その意図は 雌をとりこにするために そのためだけにあるそうです たしかに…

詩 青春を売りました

青春は四千二百円で売れました まあまあそんなところだろうと 納得はしますが そこそこもっと…

詩 私やあなたがつくったものは

冬のうちに行きました 古代の遺跡の展覧会 これがなかなかに壮観 あのあたりの歴史の おおき…

詩 使命とは命を使うこと

と そのように本に書いてありました いい本でした まず間違いなく これは私に影響する本でし…

詩 当院でご相談ください

人は病を得るので そういうものなので 医者に行かなくてはならぬ日もありますね ずっと健康体である人など だいたい信用ならぬ やつら歯医者の怖さを知らぬのだ まして内科とも外科とも縁がないとは ぬう よろしおますなあ 医者いらずですか そうしてどんくらい生きるつもりですかねえ いやいや よしときましょう 健康体はえらいものなのですから 嫌味などいわんで 讃えたらよろしい 健康体万歳 健康体に栄光あれ でもね くじ引きのような運命で たまたま偶然に 病んだり怪我したりと そうした

詩 褒めて薄く伸ばす

自分を褒めるといいそうです ものの本にはそうあって 今日やったこと 言動や行動や態度 それ…

詩 負けを認める

ああ どれだけなまけていたのでしょう ええ 途方もなく長い時間を なにかで浪費してしまって…

詩 ウォッチ・ウォッチャー

時計の箱を買いまして 時計をしまう箱でして 天板は透明なガラス その他は黒色 また無駄なカ…

詩 半径五十センチの魔法

世にもいわれておりますが 昔の作家のいうことですが 十分に発達した科学技術は 魔法と見分け…

詩 デジタルには味がない

アマゾンのほしいものリストに 買おうとしていた読書ノートがあったのですが さきほどその商品…

詩 冬の夜の一瞬の

冬の鍋料理には 温まるものですが 温まったからといって ぬくぬくとしたからといって それは…

詩 東狂都

生まれ育ちがどうであれ いつ生まれようとも 東京だけはいけません もしそこに生まれてしまえば 生まれてしまったら 道理として 男の子なら窃盗に強盗に 女の子なら売春などなど きっと手を染めるのも無理からぬこと 親もそれを叱れません 東京にその子を生んだのは御両親 こんなに何もない こんなに荒れ果てた こんなに希望のない こんなに疲れ果てた街に彼らを生み いえいえ もういいません てんから誰のせいでもない話 何がどうあれ 何があっても そういうことをあげつらうなど野暮なもの た