見出し画像

クリエイター、汝良き者すばらしく

 日づけ的には昨日、土曜ですね、身内でわいわいやっておりまして。いやーダベったこと数百語で、数千語はいってないと思うが、あれやこれやと話し込んだ。けっこう飲んじゃっていま頭痛。

 アニメの話などした。いま先方に『カウボーイビバップ』のBlu-rayボックスを貸している関係でその話題など。いやあ話せる話せる。あたくしが全話通して観たのなんか三回か四回くらいのもんだが、覚えていることは多いな。スパイクの嫌いなもの三つの話やら、エドのチェスの話やら、そういう細かいとことか。あのアニメは渋すぎて最高、みたいな合意が得られましたねぇ。アニメは偉大ですよ。あるいは、アニメの中に偉大な作品というのがある。子供向けだなどと下に見られるいわれはないと思う。すばらしい創作だ。

 あとブルターニュ展の話をした。これは今度行く予定の、国立西洋美術館での特別展。それに行く約束の詳細を詰めた。こないだソロでここの常設展を観てきて、ガッツリ二時間ほどかかったんでヘロヘロだったんですけど、いや観る価値はある。千五百年代の宗教画からピカソやル・コルビュジェまでという幅での展示、ところどころにあるロダンの彫像などもセーブポイントみたいにして観つつ先へ先へと行った。なんというのか、企画展的なまとまりはないにせよどっぷりと絵画に浸かっていられた。磔刑の絵ではやっぱりロンギヌスを探すわけだし、シュールレアリスムなら考え込んじゃうんだし。そうして最後に現れる巨大な睡蓮。いいものですなあ。淡さと彩りに癒しのように惚れるわけですよ。で、その常設展に行ったついでにブルターニュ展のチラシをとってきて、昨日先方に見せて、んでモチベも上がったところで共に行く約束を詰めたって話。月末に行ってきます。画家たちが目指したブルターニュ、またいいものが観られそうだ。

 これを書きながらアシュケナージのショパンなどを聴いてて、やあ、この人はラフマニノフだけじゃねえぞう、としっくりときている。これを聴いてみて、ショパンがいいのかアシュケナージがいいのか、というと、どちらもいいのであるとしかいえない。引退しなきゃよかったのにね。引き際がよすぎて、まあいろいろ事情はあろうが、まだ弾けたんじゃないのって思うのは素人目か。素人耳か。せめてディスクで今後も滋養と楽しみを得ようと思う。音楽もよい。耳に心地よい。ハートに清々しい。いまスピーカーから聴こえ出した即興曲、色気ありてやがて美。美の好例。あたくしの人生で音楽だけは欠かせないわ。

 アニメ、絵画、音楽、と話を並べてみた。共通するのは創作ということである。創作する者、クリエイターですか、そのひとりの、あるいは関係各位もまとめての偉大なクリエイションというのを、酔った頭でしくしくと想うわけですよ。しくしく? しみじみ? よくよく? まざまざ? 正確にはわからんがそのように想う。これだけのすばらしいものがあってようやく生きてこられたんじゃないのあたくしはと。

 だから、これはつくりたい人に独りごとのようにいうんだが、つくることはすばらしいからつくりましょう。きっと誰かのためになるんだろう。大きく認められたらみんなのためになるし、少なく認められたとしてもちゃんと立派だし、いっそ自分だけが認めるものだとしても自分だけは救ってやれるわけじゃん。みんななんかやろうぜ。いろいろやろうぜ。

 鬱陶しかったり説教くさかったり暑苦しかったりしたらご容赦ください。いまノリノリなのだ、最高潮なのだ、つくった者とつくられた物への気分が。

サポートありがとうございます!助かります。