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もしも「NARUTO」の「はたけカカシ」をマネジメントするなら

本日は「NARUTO」より、大人気のキャラ「はたけカカシ」がビジネスパーソンだったら、どのようにマネジメントするのか、考えてみたいと思います。

メンバーマネジメントの引き出しを増やしたい。
成長するためのヒントを知りたい。
NARUTOを愛してやまない。

そんな方にぜひ読んでいただけると嬉しいです。

ちなみに本記事はマガジンになっています。ご登録いただければ、漫画×マネジメントのコンテンツが読み放題です。今後も週2本ペースで更新予定です。好きな漫画が題材になっている時だけでも読んでみていただけると嬉しいです。

そして、今回は五月病を吹っ飛ばそう!ということで、無料で記事を公開しています。ぜひ、読んでみていただけると嬉しいです。

さて、内容に戻ります。
まず、始めにはたけカカシについて、ご紹介します。

この葉隠れの上忍で「コピー忍者のカカシ」という異名をもち、他国にも名が知られる忍びです。主人公のナルトの担当上忍をつとめ、ナルトからは先生と呼ばれています。
指導力が高く、忍びの技を教えるだけではなく、チームワークとは何か、仲間を想う気持ち、命の尊さなど、人として大事なことを教え、厳しくもあり、温かい師匠として、ナルトをはじめとした後輩たちを育てます。

では、今日はそんな「指導力に優れる、厳しさ・優しさをもつメンバー」が部下にいたとしたら、どのように関わるか、どのようにマネジメントするか、考えていきたいと思います。

マネジメントとは意図をもつこと【要望】

昨今は何かとハラスメントと言われてしまうのではないかと恐れて、とにかくメンバーに優しくしなきゃと甘やかしてしまったり、厳しいことを言わないとメンバーは育たないとオールドマネジメントでメンバーを潰しかけてしまったり。

そんな状況に悩みを持ったことはありませんか?

厳しいことも甘いことも、どちらも時としては必要なことはありますが、どちらか一方のかかわり方しかできないと、メンバーをつぶしてしまったり、成長を鈍化させてしまいます。

しかし、今回取り上げたカカシは厳しくも温かさがあります。

なぜ、両立させることができているかというと、その理由の1つが厳しくすることに意図があるからだと思います。厳しいことをいう場面に伝えたいメッセージがあるのです。

ある演習では、3人のメンバーにカカシのもつ鈴をとるというゲームをさせます。しかし、制限時間内に個別に戦うメンバーたちは当然実力者であるカカシの鈴をとることができませんでした。そんなメンバーたちにカカシは非常に厳しい言葉をかけます。

しかし、このシーンでカカシが伝えたかったことは「チームワーク」だったのです。協力し合うこと。仲間を大切に想うことを伝えたかったのです。

ルール違反を行ったナルトは弁当を抜きにして、他のメンバーに昼食を与え、改めて午後からもう一度同じ演習を行うと告げます。昼食を食べられずお腹を空かすナルトに対して、他のメンバーがナルトに弁当を分け与えます。忍びの世界では絶対にやってはいけないルール破りです。

ですが、その行為を盗み見ていたカカシは、メンバーに猛烈な勢いで駆け寄り、全員に「合格」を与えます。

伝えたいことがある、分かって欲しいことがある。だからこそ、それを伝えるために厳しくするのです。イライラした気持ちをメンバーにぶつけたり、意味なく、厳しい言葉をかけるのではなく、優しさの裏返しなのです。

マネジメントとは信じること【期待】

上記に見られるようにカカシの強みはメンバーに期待し、要望する力が高いことです。こうあって欲しい。これを知って欲しい。これに気付いてほしい。そんな想いがあるからこそ、伝えるために厳しく接することができるのです。

愛に溢れてますよね。

僕は常々、マネジメントとは愛情を注ぐことだと思っています。
メンバーを愛すること。顧客を愛すること。会社を愛すること。組織を愛すること。自社商品を愛すること。その愛の多さ・大きさが周囲からの信頼や安心の基盤になってくると思っています。

管理職ではない方にこの話をすると、自分は向いていないですね。と言われてしまうことがあるのですが、そんなことはありません。

アマゾンCEOのベゾス氏が言ってましたが「賢さは才能だが、優しさは選択」なのだと思います。愛そうと思って愛せるものではありませんが、まずは大事にしてみれば、変わっていくと思いますよ。

話が脱線しましたが、その愛情深さ、メンバーへの期待はどのように日常の中でアウトプットすると良いのでしょう。

それは、「ただ信じること」だと思います。

信じたって、裏切られるじゃないか。
こちらが思ったようにメンバーが動いてくれないじゃないか。

そんな声が聞こえてきそうですが、その通りだと思います。メンバーは上司が思った通りに動いてくれることはありません。断定します。

それでも信じるのです。信じて、伝え続けるのです。
「こうあって欲しい」
「こうなれると思う」
「君ならやれる」
そんな言葉をかけ続けるのです。

昨今の若手メンバーはキャリアに悩んでいる人が非常に多いです。顕在的に悩んでいなくても、将来への不安は誰しも持っていますし、自分ってこのままで大丈夫か?と悩むことが時としてあります。

自己肯定感という言葉もいろんな記事で見かけますが、自分自身を信じ続けることって、本当に難しいです。

だからこそ、上司が誰よりも信じてあげれば良いと思うのです。


少し僕の経験をお伝えさせていただきます。

あるメンバーに「もう営業したくありません。何考えてよいか分からないし、もう辛いです」と泣かれたことがありました。仕事がパンパンでもう無理です。と主張してきたのです。
確かに今の仕事の実力(許容量)は超えています。でも、そのメンバーのポテンシャルを考えれば、今はできなくても、もっと成長すれば、必ずできるようになると思うのです。

その瞬間は本人も混乱していますし、溢れんばかりの状態だったため、少しだけ仕事を巻き取りました。でも、全部は巻き取りません。イメージ的には7割くらいはまだ残っています。

何をやらないといけないのか、ということを一緒に整理し、「君ならできるから、あとの7割頑張れ!」と伝えました。
しかし、「もう私できないですよ」と言われます。
ですが、「君が信じてなくても、俺は勝手に信じているから」と見守ることにしました。

結果的に仕事はどうにかなったのですが、実はそのメンバーは急成長しました。ひと段落がついた後で、本人には当時の状況の振り返りもさせましたが、計画的に仕事を進めること。早めに周囲を巻き込むこと。そして何よりも「自分はやればできる」ということを学べたということだったのです。


人は成長します。
カカシのように、メンバーを信じ、期待し、要望することが、メンバーを大きく成長させるドライバーになると思います。

マネジメントとは機会をつくること

カカシのようなメンバーがいたら、どのようにマネジメントをするか、というお題でしたが、まだその答えを出していませんでした。

結論を言うと、特に教えることや関わり方の工夫は不要だと思います。

自分自身を客観的に捉え、周囲を冷静に分析し、メンバーの指導力に優れ、人望に溢れるカカシには、かかわり方の注意点やポイントは特にありません。

ですが、上司として1つだけ。いや、全てはここに集約される大事なことがあります。

それは「機会をつくること」です。

彼が部下にいたならば、組織のリーダーとして、力を発揮できるようにしていくことが彼の影響力・成長につながります。

そうした機会になるジョブをアサインすること。
これがたった1つ、何よりも重要な上司の役割です。

仕事ができるから良しなによろしくね。ということではなく、最適なタイミングで任用することもそうです。仮にまだ中堅年次であれば組織異動もそうですし、プロジェクトアサインなんかです。

彼の影響範囲が広がるような役割を任せていくことが重要です。

終わりに

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

今後も週2くらいのペースで記事を更新していく予定です。

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次回もお楽しみっ!

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