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異国での価値観の出会い -育児と仕事の両立-(30代・女性)

1. 学生時代 -ロンドンへの留学経験-

高校時代、1年生まで勉強に身が入らず、ぼんやりとした毎日を過ごしていました。ある期末試験で、英語で学年下から3位!の成績を英語で取り、「あれ?これまずいんじゃない?」と思ったことから、高校2年生から猛勉強し希望の大学に入学しました。

憧れて入学した大学ではイケてる大学ライフを送る予定でミュージカルのサークルに入りましたが、なかなかうまく行かず…裏方仕事ばかりしていました。このままだらだら過ごしていてもあまり意味は無いと感じ、もともと海外に関心があったこともあり、一年発起して海外留学に1年間行ったことから世界が広がりました。(大学内に留学の単位交換制度があり、それを利用しました。)

留学はロンドンに行きましたが、人生における価値観の多様性や日本と全く違う生活に触れ、新しい気づきが多くありました。驚いたのはボランティアを当然のようにみんなしていることと、ジェンダーに関する許容幅が大きいことです。最も印象深いエピソードとしては、たまたま留学中に3.11が起こり、日本に帰れない一方でロンドンで流れるニュースは一番震災の酷いシーンのみでイギリス人はみな日本沈没したのでは?と心配していましたが、少しでも自分にできることをと日本人留学生たちで募金のボランティアを行いました。その際にイギリス人が日本では考えられないほどの金額を募金して、本気で心配してくれることに感謝と併せて驚きを感じました。
帰国後はイケてるミュージカルサークルは留学中に周囲のレベルが上がりすぎてついていけなくなったので、改めて留学中に触れたソーシャル領域に関して深めるべく、ボランティアサークルで日本に住んでいる難民の支援活動に携わりました。
そんな感じのそんなにイケイケでは無い、いろいろなものに触れて価値観を広げるフェーズかなという大学時代です。

2. 社会人時代 -文房具メーカーへの就職-

•社会人時代(ターニングポイント前)の出来事
社会人では、留学経験もあり、日本の良いプロダクトに携わりたいという思いから、文房具メーカーに就職しました。(この就職も別にイケてる就職ではなく、100社良くわからずにエントリーシートを出し、だんだんその中で何がやりたいかが固まってきて、無駄にたくさん落ちました。)

文房具メーカーでは、新卒から希望の企画開発部門に配属され、自分のアイデアで企画した商品がお店の棚に並ぶという貴重な経験ができました。海外出張も多く、生産現場の中国に頻繁に工場を訪ねたり、アメリカの見本市に部門代表で派遣されたり、非常に充実した日々を過ごせました。上司にも恵まれ、新卒からの4年間は忙しくも日々成長実感がある毎日だったと思います。

ですがその後チーム配属でいまいちなチームに入り、そこで会社に対する疑問がわいてきました。チームリーダーが年長者だからという理由で昇級した方だったのですが、すべての案件を否定するタイプでそりが合わず、勝手にプロジェクトを進めたところ嫌われました。自分自身が成長していないような気持ちで過ごす毎日が辛く、また、尊敬できないチームリーダーの機嫌をうまくとりながら業務を進めるのが正解なのかどうか悩む日々でした。
その後希望した日本の商品をベトナム向けにカスタマイズして販売するプロジェクトでは、自分のやり方で業務をリードして成功に導け、海外市場での商品展開という経験もできましたが、年功序列の会社に一度抱いた疑問が消えず、それが自身がやりたいことを見直すきっかけになりました。
プライベートではこのころパートナーと結婚しています。パートナーとは結婚当初からお互いのキャリアの公平性を重視することを約束しており、お互いどちらかが起業や赴任をしたい際はリスク分散して支え合うことが理想の姿と考えています。

3. 社会人時代 -転職-

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