今年の私のテーマの話。

年始というのはそれまでの一年の過ごし方が如実にあらわれる機会だと思っている。

私の生き方は極端で、とある一部の期間のことを欠落させたまま、その上に仕事とか人間関係を再構築している。精神的にダウンした期間をさもなかったことのようにしてバランスを取りながら生きている。勿論親しい人や家族は知っているけれど、公の場ではそんなことはなかったということになっている。

昨年ここ数年頑張ってきた仕事を転職した。だから年始は学生時代の友人と少し連絡を取るぐらいだろうと思っていた。そうしたら思いがけないことに元教え子から連絡を貰ったのだ。

自分の落ち込んだ時期を隠している部分も含めこんなに駄目な部分もある私だけれど、人に関わる仕事をしてきた。だからまあ普通に会社の中だけで仕事をするよりは人に感謝されることも怒りを買うことも多い仕事なのだと思っている。

人に感謝されるという他人の行動をモチベーションにはしたくはない。それが返ってこなくても自分の仕事をやり続けると言い張りたい。

それでも年始の挨拶を貰えたこと、そこに感謝が書き添えられていることがとても嬉しかった。全く違う生活を始めているのに私のことを思い出してくれたのかと人としても嬉しくなったし、私がしてきた仕事が間違っていないのだというところを久々に感じられたような気がして本当にうれしかった。

私の仕事は大企業勤めだとか既存の何か世間的に評価されているものではない。転職前も後も年々世間で評価が変わる「人」に関わる領域だ。一歩間違えば人道的でないと非難されることを覚悟のうえでずっと仕事をしてきている。だからこそふとしたきっかけにでも私や私の仕事のことを思い出してくれること、価値観が変わった瞬間のことを思い出してくれることは今の私へのエールになる。

それぞれがその人らしさを追求することは、既存の自分の価値観を揺らがせることはあっても脅かすものではなく、無数の柱があっていいということなのだ。

私の今年の大きなテーマは「受容」。自分が「受容すること」も他人の「受容」を促すことも両方。

欲張りかもしれないけれど、一年を振り返った時にまた誰かの価値観の変容を見届けられたらと思っている。



グミを食べながら書いています。書くことを続けるためのグミ代に使わせていただきます。