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経営戦略とロジスティクス戦略


ロジスティクス戦略は経営に直結するものが多く、企業の機能別戦略の中で最も重要なものです。
ここでは、経営戦略やロジスティクス戦略について説明します。

企業の目指すビジョン
企業には、基本となる理念があり、ビジョン、経営戦略があります。また、経営戦略には、全社戦略とそれに基づく事業戦略があります。事業戦略の中には、機能別にマーケティングや生産、調達などの戦略がありますが、ロジスティクス戦略もその一つです。

企業ごとに目指す姿があり、そのビジョンの達成のために経営資源と言われる「ヒト、モノ、カネ」、さらには「情報」「時間」などをどう配分していくかを考えたものが経営戦略です。

ヒト:人材
モノ:製品やサービス、設備、機器など
カネ:資金
情報:ノウハウやデータ、知的財産など
時間:意思決定や商品開発などの時間

ロジスティクス戦略は密接に関わる位置にあり、全社全体に影響を与えます。

ロジスティクスでは、戦略と戦術が明確に分けづらくもありますが、需給調整と在庫計画、サプライチェーン最適化、物流ネットワークの最適化などや、これらに対する投資計画などの戦略があります。また、ロジスティクス関連組織の整備や、人材育成の計画なども含まれます。

現在のように変化の激しい時代には、策定した戦略の実行だけではなく、環境変化に合わせて戦略を柔軟に見直すことも必要です。

ロジスティクスの戦略や戦術の実行においては、管理サイクルや到達目標を設定し、ビジネスの基本といえるPDCAサイクルを回して管理することが必要です。

サプライチェーン→メーカー→物流事業者→小売事業者→エンドユーザー

調整→生産→物流→エンドユーザー

需要に応じ、調達、生産、物流、販売の活動を同期化させ、必要なモノを必要な時に、必要な所へ、必要なだけ、必要な状態で、効率的に供給する。

もし、各部門が個別に最適化を志向すると、高コスト、過剰在庫や欠品、品質の低下など経営上のロスや環境負荷の増大を招く。

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