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フィレンツェ職人の街

数年前、イタリアへ旅行に行った。とても行きたかった国なのでイタリアへ行く前日は楽しみで寝れないくらいだった。

成田からローマへ、そしてミラノに入り北から南に何箇所かの街を周りトスカーナ州の州都フィレンツェへ・・・

一番行きたかった街であり、興味深い街でもあった。それは『なぜ、フィレンツェ職人は永らえているのか?』職人が商売を成功させると『安く作れる場所』を探し、そこに需要が取られ技術が衰退する過程が多い

だが、フィレンツェ職人はコツコツと自分の技術を磨きブランドを作り、街中には工房が多く点在し、観光地としての街と職人工房の街が上手くミックスされ共存している街である。

きっと観光地としての魅力が強いので各国の観光客で成り立っている部分もあるのだろう・・・

だが私が感じたフェレンツェ職人への一番の魅力は『職人の仕事への尊敬』である。
日本は、いつからか大量生産、大量消費時代からか手仕事と言う物が軽視され始め、尊敬も薄れ今や『伝統工芸』や『手芸』的なカテゴリーに括られいる。

それだけ手仕事へ触れ合う環境がなくなってきているのだと思う。
大正、昭和中期くらいまでは沢山いたであろう各ジャンルの職人もいなくなり高度経済成長から時代とともにその職人が消えていったと感じる。

最近では、『サスティナブル』と言う言葉を聞くが、職人が手塩にかけ制作した物は長く使え、経年変化での味わい深さなど『サスティナブル』そのものではないだろうか・・・

昔のもの作りの流れとはいかないが、日本も国内生産の見直しや職人文化が見直される流れが来れば良いと感じたフィレンツェの滞在でした。



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