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鑑賞ログ「君たちはどう生きるか」

230725

ジブリの最新作だし、駿の最後の作品になるかもしれないし。やっぱみるべきよね。ということで鑑賞。

物語がどうとか、そういう問題じゃない作品。
だから事前宣伝をしなかったのかと納得。
先にうるさい評論家とかライターに観せたら当然マイナス評価も出るだろうし、コンプラ的にはおやおやと思う部分もあるしな。
だけど冒頭のつかみの部分の展開とテンポの良さはいいなと思ったな。
ぐーっとテンションを上げて、田舎に画面が変わってストンとテンションがフラットになって世界が変わる感じも含めて。

物語は戦時中から始まる。太い筋がある作品というよりも、色々な形の石があってそれが一つの箱の中に入っているような作品。
そして、82歳の宮崎駿のクリエイティビティの凄みを感じる作品でもある。やっぱり魂と年齢は関係ないんだな。それが自分の好みと合っているかどうかは別の問題だけど。ちょっとグロいのも愛嬌か。ポスタービジュアルは好きだったけれど、サギの造形とかちょっと苦手だったなー。

ふとした拍子に不思議な世界に迷い込むという大筋。
小さい頃に、田舎で色々と夢想をする子ども時代を過ごしていたけれど、
今でも時々思い出す「めっきらもっきらどおんどん」という絵本があって、それにも通じるような世界観。「不思議の国のアリス」にも通じるか。白昼夢系というか。タイトルの意味はわかりやすいけれど、それ以外の雑音が多くて核心を見失ってしまう印象。

キリコさんの若い頃、この声誰だっけ…!と頭を悩ませながら観ていたけれど、エンドロールで柴咲コウと気づく。正直、木村拓哉の父親の声はちょっと違和感があった。

ま、宮崎駿の次作があるのかないのかわからないけれど、個人的にはジブリランキングには変化はなし、といったところ。

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