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「ミロ」を、これまで、あまり飲まなかった理由に気がついた。

 最近の生活の変化の一つは、個人的には、ココアを飲む習慣がついたことだと思う。

(そして、この記事↑に、「ちびむすび」さんから、コメントをいただきました。ありがとうございます)。


 この「ちびむすび」さんのコメントのおかげで、「ミロ」の存在に改めて気がついた。というよりは、「ミロ」のことを、すっかり忘れていた自分に、ちょっと驚くような気持ちだった。

歴史

 ずっと知っていたつもりだったけれど、「ミロ」の歴史は、思った以上に長かった。

麦芽飲料「ミロ」は、1934年オーストラリア生まれ。紀元前600年ごろのギリシャ神話に出てくるチャンピオンアスリート、Milon(ミロン)が製品名の由来です。今では世界40カ国以上で販売されている人気の飲料「ミロ」。

大恐慌時代に貧しい食事と低栄養に苦しんでいたオーストラリアの子どもたちに、元気を与えたブランドでした。

1934年、ネスレ オーストラリアの科学者トーマス・メインが、水にも牛乳にも溶け、ホットでもアイスでも飲める、粉末チョコレート麦芽飲料を開発しました。メインは、その年のシドニーロイヤルイースターショーで「ミロ」を発売、93才で亡くなるまで毎日、カップ1杯の「ミロ」を飲んでいました。

 大恐慌時代という、歴史的な出来事と、その誕生時期が重なっているような、そんな重い意味を持っていることも知らなかった。

ネスレ「ミロ」公式サイト
https://nestle.jp/brand/milo/

大麦の発芽のための成長力を取り込んだ、豊富な栄養とおいしさを兼ね備えた大麦飲料です。いちにちを元気にはじめるエネルギーと栄養バランスが考えられており、成長期のお子さまだけではなく、大人にとっても必要な栄養素がしっかり。
             (「ネスレ「ミロ」公式サイト」より)

 もちろん、発売元のサイトだから、悪いことは書いていないとは思うのだけど、こんなに健康に効果がありそうな飲料だったのかと改めて思って、そして、自分が知らない間に、ブームのようなこともあったのも知った。

ブーム

2020年7月ごろから「ミロ活」が大ブームに!

ネスレ広報小川直子さん(以下小川):以前より「親子飲用」が増えていたのと、大人の飲用増加については昨年春頃から小さな波を感じていましたが、7月ごろからインターネット、特にTwitterなどのSNSで「ミロ活」という言葉や、「『ミロ』には鉄がたっぷり含まれている、健康維持におすすめ」といったお客様発信の書き込みが目立つようになり、社内でも「おおっ」となりました。急いで生産を増やしたもののそれでも急増する需要に供給が追いつかなくなり、発売休止せざるを得なくなってしまい、ご迷惑をおかけしました。2021年3月1日に販売を再開し、現在では製品の安定供給ができております。

 こうして注目されると、当然ながら、そのデメリットについても語られるようになる。

 成分の中に、炭水化物が多く含まれているから、太りやすいのではないか、といった言葉も、インターネットの記事の中にはあった。

 確かにそうだと思うが、ココアも同様にカロリーが低くはないので、そこは、気をつけているのだけど、こうした「ミロ活」と言われ、品薄になったということを、自分が全く知らないままだったのが、恥ずかしいけれど、不思議だった。

 こうした事実をあとになって知ると、本当にあったかどうか分からないような、まるで「パラレルワールド」での出来事のようにさえ感じる。

「ミロ」

 今、飲んでいるココアがなくなりそうになって、次は、「ミロ」を飲もうと思って、妻とも相談して、スーパーに行った。

 いつも見ている棚の上の方に、「ミロ」はあった。それも、この前、買ったココアのすぐそばに並んでいた。

 値段も、この前買ったココアより少し高額だったけれど、それでも、買いやすい価格といっても良かったので、すぐに購入した。

 家に戻ってきて、ココアを飲み切ったので、その容器に、「ミロ」の袋を入れ、妻が短めに切ってくれたプラスチックのスプーンを入れて、「ミロ」を飲み始めた。

 ココアより、少しあっさりした印象だったけれど、基本的にはココアっぽくて、妻にも好評で、2〜3日たつと、すっかり慣れて、コーヒーと代わりばんこに飲むようになった。それは、コーヒーばかりを飲んで、カフェインの過剰摂取を避けたい、という理由もあったからだ。

「強い子」

 そして、どうして、これまで長い間、「ミロ」を飲んでこなかったのかを、急に思い出した。

 それは、日本で発売された頃だと思うのだけど、テレビコマーシャルで、連呼されていた言葉があった。

「強い子のミロ」

 今でも、この言葉にメロディーを乗せられるくらい覚えているから、それだけ膨大にCMが放映されていたのだと思う。

 同時に、このイメージが強く、自分が「強い子」とは、とても思えなかったので、「ミロ」は、自分自身とは縁がないと思ってしまっていた。

 今から振り返れば、バカバカしい思い込みなのだけど、その「強い子」という言葉が、自分を「ミロ」から遠ざけていたのだった。

パッケージ

 今の「ミロ」のパッケージには、「毎日の元気をサポート!」という言葉がのっている。

 そして、開封すると、その文字は、切り取られて、ゴミとして捨てることになるのだけど、その言葉は、「強い子のミロ」よりも、自分にとっては、ニュートラルな表現で、なんとなく好感が持てた。

 さらにパッケージを見ると、サッカーをしている、おそらくは少年が、ボールを蹴っている姿だった。そのユニフォームなどが、そのスピードを表すために、流れるような表現になっている。

 ただ、そのスピード感と比べると、ボールは止まって見えるというか、その右足の角度から考えると、シュートとしては弾道が高すぎるから、クリアとして高く蹴り上げるようにも見える。

 だから、とても細かい話なのだけど、ボールもスピードが乗っているような、少し流れるような表現にするか。インステップキックのように、つま先を伸ばした形にするならば、もう少し、つま先が地面を向いているような瞬間を描いた方が、低い弾道の強いシュートに見えるのに、とは思った。

 おそらく、初めて「ミロ」を買ったのだけど、改めて、パッケージをゆっくり見ることができて、そんな細かいことが気になった。同時に、新鮮な気持ちになれた。


(大容量のパッケージは、メッシイニエスタがいた頃のバルセロナのようだから、「強い子」という言葉が似合うかもしれない)。



(他にも、いろいろと書いています↓。よろしければ、読んでもらえたら、うれしいです)。



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