見出し画像

『渇き』の感想。

こんな素晴らしい日本映画があるなんて知らなかった!もう何もかもが最高すぎるし完璧すぎるし最高のクリスマスムービーでもある。端的に言うとスプリング・ブレイカーズを日本風にアレンジして日本人的生真面目さで物語性とテーマ性をつけてきちんとパッケージングした感じ。アニメとアイドルとダブステップで味付けしながらビンテージカーでどこまでも突っ走る小汚いおっさん、そして中心にはビッチな美少女がにこにこしながら手招きをして不思議の国のアリスよろしく非現実の王国に落ちていって二度と返ってこれない地点まで登場人物が連れて行かれてしまう。

別にほかのひとをバカにするわけじゃないんだけど、映画を見てまで「この映画が何を言いたかったのか答えなさい」って問いを立てなくてもいいと思うんだ。ただただ非現実の王国に漂って暴力と快楽を享受すればいいのにって。自分なりに考えたテーマらしいテーマ「彼女は復讐をしてる事が解らなかった~♪子供の頃にパパにされた事に対する復讐を~♪」ってことだと思うけど、そんなの陳腐すぎるし映画ってテーマはそれほど重要じゃない。

そこがやっぱり2014年の限界点でもあると思ってて援交とかレイプとかイジメとかドラッグとか虐待がテーマになって駆動するっていうところがゼロ年代的でちょっと古くさい感じはしてしまった。

あとぶりっ子するチュッパチャップスをぺろぺろしながらスキップしてる妻夫木聡がバリ可愛い。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?