娘と約束をかわす時に必ず恐ろしいことになる
4歳の娘とする約束が恐ろしくなっていることを書きたい。
うちの娘と息子は保育園児だ。保育園には6学年分の子どもたちがいる。私の娘と息子が通う保育園は、年齢が下の3学年分の子どもたちを「赤ちゃんクラス」、上の3学年分の子どもたちを「幼児さん」と呼んでいる。
うちの娘は今年度から「幼児さん」のカテゴリーに入ることになった。そこで大きな変化が起きたのである。
「幼児さん」に入ると歳上の友達と関わることが多くなる。そうすると言葉や遊びや情報などを歳上の友達から学んでくるのである。
言葉については「◯◯じゃなーい?」「◯◯と
思ったんだけどー」と背伸びをした言葉が使えるようになった。
遊びについてはジャンケンのルールをいつのまにか覚えたり、だるまさんが転んだのやり方を覚えて正しく遊べるようになった。
情報については「パウパトロール」というアニメの映画がそろそろ始まることや、マクドナルドのハッピーセットのおもちゃがリカちゃんからキティちゃんに変わることなど私が知らない情報をたくさん保育園で仕入れて、伝えてくれる。
ただまだ4歳なので微妙に間違うこともある。そのうちの一つが「指切りげんまん」である。
娘は私に日々たくさん約束を取り付けようとする。誕生日に夢色リカちゃんを買いたいこと、仕事帰りにセブンの果物アイスを買って欲しいこと、休みの日に公園に連れて行って欲しいことなどさまざまである。
最近は口約束だけでは心配なようで保育園で覚えてきた「指切りげんまん」をしようと言ってくるのである。
ただ「指切りげんまん」の文言を正しく覚えていないため恐ろしいことになっている。
娘は「指切りげんまん」をする時に「ゆびきりげんば、はりせんぼんのます」と言う。
漢字に直すと「指切り現場、針千本飲ます」だ。
まず一番大事な「嘘ついたら」という部分が抜けている。娘流の「指切りげんまん」では無条件で私は針を千本も飲まされることになる。
そして「げんまん」ではなく「現場」も気になる。娘が求める「指切りげんまん」はすでに「指切り現場」なのである。
娘と「指切りげんまん」をするということはすなわち、即座に指を切られた上に、無条件で針を千本も飲まされることである。
これはもう拷問でしかない。
こんな拷問を娘は毎日のように求めてくるのである。
ただ面白いのでこの「指切りげんまん」を訂正せずにそのままにしているので、私にも間違いについて責任の一端はあると思っているのではあるが。
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