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シュガーポット【2021,1~】

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日々の事や思ったこと 記憶の断片
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あえて落ち込みきってみる時。

あえて落ち込みきってみる時。

先日、よっしぃさんのこちらの記事を読んだながべ。

自分の『落ち込み』について振り返ってみたところ、どうやら私の『落ち込み』には

*浮上した方がいいと感じる落ち込み
…正しい答えなど全く無い出来事についてグルグルと考え過ぎて、ネガティブな思考に落ちそうになっている状態。陽の光や自然の緑に触れたくなる。

*うんと底まで沈んだ方がいいと感じる落ち込み
…特に理由もなくどんどん気持ちが沈んでいく状態

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ほっこり、優しさ。

ほっこり、優しさ。

少し前の出来事。

珍しく電話が鳴ったので慌てて受話器を取り耳にあてると『あ!○○だけど、パンたべる?』と相手の言葉がマッハで私の耳を駆け抜けていった。

電話の主は近所の方で、私が返事をしたかしないかの内に『じゃぁ持ってくねー』という声。あっという間に通話が終了し、しばらくポカンと受話器を眺めてしまった。

なんともせっかちな世界である。

ところで、パン…?
パンといえば春のパン祭り。一生懸命

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金曜日の幻

金曜日の幻

ここ最近しばらく何も書くことができず、気がつけば今年2月でnoteを始めて2年目になっており、そこから更に呆然と日々を過ごしていたらあっという間に桜の季節になっていた。

春はなんとなく悲しい気持ちになる日が多い。
母が突然倒れたのも春だったし、父がいなくなったのも春だった。
卒業式では名前を間違えられたし、思いの外短い前髪に仕上がってしまったあの日も春だった。

私は、春が嫌いかもしれない。

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えぶりでい、もっちもち。

えぶりでい、もっちもち。

「今年はお餅、作らなくてもいいから。」

2020年12月末。
母が電話の相手に向かって強く言葉を投げかけている。

『 そんな訳にいかねぇ!!! 』

受話器から更に強い言葉が返ってきた。叔父だ。

この言い合いが始まると長くなるので、私は夜ご飯の準備をする体で台所へと逃げ込んだ。

毎年、我が家の餅つきは祖父の仕事だった。

祖父は季節になると親戚みんなに送ってやるんだと朝早くから起きて餅つき

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