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すべつな~ゆるめること動かすこと(何はなくとも湯舟と睡眠)

近ごろめっきり夜更かしが出来ない体質になり、睡眠時間がちょっと少なかっただけでも即効で体調に影響がでる身体になった。
人は寝ている間に身体の修復をし、頭の中を整理し、成長する。
聞くところによると、子供は牛乳を飲むよりも何よりも、たくさん寝た方が背が伸びるらしい。
寝るって大事。


少し前、今年一番衝撃を受けたニュースを耳にした。
大リーガーの菊池雄星投手が試合中に体調の異変を感じてマウンドを降りた後、その続報で流れてきたものだ。


14時間睡眠ってことは・・ご飯3食食べられなくない?


通常13~14時間睡眠のところ前日は11時間しか寝られず、睡眠が足りていなかったことが不調の原因ではないかとー


・・だそうだ。
なんと、プロアスリートともなると睡眠11時間じゃ全然足りないようなのである。
しかもピッチャーだし、相当消耗するのだろうなあ。


いや、大リーガー恐るべし!
しっかり睡眠をとって、次のシーズンも健康で益々のご活躍をお祈りしております!

寝るって本当に大事。



以前、とあるテレビ番組で見た「最新肩こり解消法」を今でも時々思い出すことがある。
何年も前の番組なので既に「最新」ではないうえ、自分の記憶もだいぶ怪しくなってはいるが、と一応ことわりを入れておく。

肩こりの原因の多くは肩そのものより、首や肩を含む上半身全体にある。
なぜなら同じ体勢や動作のクセで筋肉が凝り固まると、姿勢を保つために負担がかかってくるのは背中。その中心にある肩甲骨周辺が硬くなり動きにくくなることで、更に姿勢を保つのが困難になっていく。
というわけでこのスパイラルを打破すべく、まず第一にほぐすべきは肩甲骨周辺ということになる。
首も大事な部位なのは確かだが、頭を支える使命を帯びた首は、姿勢によって引っ張られることでその運命が左右されるという宿命を抱えているため、首だけ先にほぐしても大元の状況が改善されなければ症状を繰り返す可能性が高い。
だから、まずは肩甲骨からとりかかる。

番組内の「肩こり解消法」では、肩甲骨周りを押して痛気持ち良い場所をみつけたら、そこをつまんで「ゆする」というもの。
何度かつづけて痛みを感じなくなったらその場所から移動し、再び痛気持ち良い箇所はないかを探る。
一か所ほぐれると、痛むポイントはどんどんずれて移動していくので、都度ゆすってほぐしていく。
痛みポイントを全て攻略すれば、晴れてミッション完了。肩こりは解消で気分も上々。

たしか、そんな内容だったと思う。
これって今思えば、やっていることはいわゆる「筋膜リリース」というやつだろう。

私が気になって忘れられなかったのは、症状が現れた場所に原因があるとは限らない。痛む場所は時間が経つほど原因から離れていき、次第に遠い場所まで影響を及ぼしていくということ。
筋肉か筋膜かはさておき、動かなくなっている部分は動くようにしておかなければ、他にどんどん派生して広がる。些細なことも放っておけばおくほど、思ってもみない場所にいつか症状をもたらす。
そう。すべてはつながっているのだ。

しかし考え方によれば、どんな症状もさかのぼってちょっとずつほぐすことでいずれは原因に辿り着き、自力で解消することだって出来るということになる。
そして原因が解消されれば、広がってしまった症状がおさまる可能性やあらわれにくくなる可能性が高まる。
そう考えると、何だか希望がムクムクとわいてくる話じゃないか。



さて。
まくらを使わなくなってから自らのイビキの音で目覚めることはなくなり、ガチガチになっていた首もだいぶ柔らかくなった気がしていた春の頃。
首の太さに気付いたおかげで、鏡の中の自分の姿を毎日入念にチェックするという新しい習慣が出来た。

それによって発見した事の一つに「二重あご」がある。
全く気付かなかったが、首を寄せる具合によって二重あごが出来るようになっていた。こやつ何時の間に?!
たかが二重あご、と思うかもしれない。
がしかし、一番重要なのはこれも首が太くなった事と相互に関係しているのではないかということ。
加齢により筋繊維が減少すれば、どこもかしこもそれなりにたるみやすくはなるだろう。そうは言っても、何でも年のせいにするというのも能がない。
しばらく続いたマスク生活の弊害と言えなくもないが、あごがたるむ原因として考えてみた時にあげられることは、筋肉の衰えとむくみ。
この場合の筋肉の衰えとは、顔の表情筋の拘縮・噛む回数の減少・舌の使い方の問題点・嚥下機能の低下など、またしても我ながら思い当たる節が多々あり。
それぞれは頑張れば多少何とかなりそうに思える事ばかりなので、出来るだけ気になる箇所を動かしたり噛む回数を心がけたりと、意識することを意識するように気を付けることにした。
そしてむくみに関しては、首の太さの原因について考えを巡らせている時から首のコリとは別に疑っていたのが「リンパの詰まり」だった。
首周りには多くのリンパの通り道があることは承知していたし、顔や頭部に時々触って痛む場所があらわれることも気付いていたので、こちらは入浴と共にリンパを流すマッサージをゆるく続けている。

何だか次第にやる事考える事が増え、方向も徐々にずれてきたようにも思えるが、大事なのは動くこと。いつでも動けるように、心身のどの部分でも固めない固まらないこと。そして硬くなってしまったら、適度にほぐしてゆるめること。それが出来る状態に自分を整えておくこと。

とは言え、生きていれば様々な場面に直面する。
緊張したり惑ったり、重たい荷物を背負い込んだり、望んではいなくたって心身凝り固まること山の如し。ゆるめる余裕なんてとてもじゃないが持てないって?

そういう時こそ考えるのは一旦やめて、湯船で温まって取りあえず寝る。
温かい風呂と寝床があれば、きっと誰でもひとまずは、そのぬくもりで幾分でもほぐしてくれるだろうからさ。
今夜も自分にそう言って聞かせようじゃないか。<つづく>




くうねるところにすむところ
ふろがあったらなおよろし
願わくば皆々さまの寿ぎ限り無きよう
謹んでお祝い申し上げます
Neo 拝


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