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夢の話、或いはモノクロがセピアに変わるまで
黛灰が好きだった
私が初めてファンになったVTuberは黛灰であった。
しかし、自分の生活や精神が不安定になり、強さや安心感を持った存在感を、「推し」という心の拠り所として求めるようになった。
その結果、どことなく儚げで、ともすればふっと消えて無くなりそうな雰囲気を纏った黛灰を純粋に追うことができなくなり、自然と彼の配信を見ることはなくなった。
実際、彼の配信を追えなくなった数ヶ月後、彼は引退
二次元に行けないオタクが、三次元をサバイブするために-4巻.zip(ひがしやしき)に寄せて-
自虐と美少女に求める救い前作までのひがしやしきは、自虐と美少女への逃避的な偏愛をひたすら往復していたように思う。
「こじらせオタク、死にかけの一手」という曲すらあるぐらいなのだから、「美少女」とは二次元美少女を指しているように思えるが、2ndアルバム「のあくま」収録の「mASHIro」は突然去ってしまった女性に対する未練が情けないほどに綴られており、対象は二次元に限ったものではないのではないかと感
加賀美ハヤトと、ヘッドフォンの破壊
ヘッドフォンで壁を作った人生
私は、「オルタナティブロック」と呼ばれる音楽が好きです。
ざっくり乱暴に説明すると通好みなインディーズバンドといった雰囲気をイメージしてもらえばわかりやすいかと思います。
中学時代にとあるバンドに出会い、ロックにのめり込み、インディーズのバンドを聴きあさり、決して爆発的に売れはしないが作り手の感情や音楽への偏愛が剥き出しになったオルタナティブロックの魅力に取り憑かれ