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◆松岡和子訳『十二夜 シェイクスピア全集』ちくま文庫
おはようございます。
題名からはどんなお話なのか全く察しがつかず、読みながも十二夜ってなんだろうと思っていたのですが、解説にその解答を載せてくださっていました。それは、クリスマスから1連のイベントが終わる12日目の1月6日の顕現日(エピファニー)に由来があるようで、エリザベス女王のその日の祝宴のためにシェイクスピアが委嘱され作られたのではないかとの説(解説が書かれたのは98年)があるとのことでし
◆松岡和子訳『夏の夜の夢・間違いの喜劇 シェイクスピア全集』ちくま文庫 から 『夏の夜の夢』
おはようございます!
一昨日の夜、マクベスを読み終わってから、次の4巻を買っていなかったので、通勤途中に読もうと思い、部屋を出た文庫本を電車の中で開けてびっくり、その本もまた、対談形式の文章でした。そんなところで、最近はずっと誰かのセリフを読んでいます。もともと、対談やインタビュー記事の話者の表現が漢字やカタカナ、時には〇〇(以下◯)など、それがその文章全体の雰囲気を表しているようで面白く、興味
◆松岡和子訳『ヘンリー六世 全三部 シェイクスピア全集』ちくま文庫
もう読み切る自信がない。と積読本代表になっていた。遂に読了したというよりも目を通したという方が正しい。遂にである。前巻を読み終わってから1年ほど経ったかと思ったが、今日当時の日付を見て驚いた、2年以上経っていた。遂に遂に目を通し終わった(読んだとどうしても言い辛い…)、ヘンリー六世 全三部。三部というだけあって、本を手に取った時から「厚いな…」とは思っていたのである。2年前のことだけれどこれだけ
もっとみる◆松岡和子訳『冬物語 シェイクスピア全集』ちくま文庫
こんばんは。
シェイクスピア19作品目、冬物語。
1人シェイクスピア月間が終わり、
ゆっくりと読んだ作品でした。
表紙絵からも伝わる
楽しげな雰囲気に期待して読みすすめ、
そのまま楽しい物語でした。
以下、内容に触れます。
ヒロインの王女が生まれてから、
トンっと16年ほど進む物語は、
ディズニーのプリンセス映画のようで、
面白く、今までの
シェイクスピア作品にはなかったような、
サプライ
◆松岡和子訳『から騒ぎ シェイクスピア全集』ちくま文庫
こんにちは。
シェイクスピア月間(1人で開催)は
終了しましたが、読み進めていた
17巻『から騒ぎ』
表紙のイラストから
コメディー感が溢れていた
作品でした。
結果、終始幸せな物語でした。
そして登場人物全員が
愛らしい。
最後までウィットのテンポ良い
キャッチボールをし合う
ビアトリスとベネディック
憧れるコンビを見つけました。
良い夜をお過ごし下さい。
◆松岡和子訳『恋の骨折り損 シェイクスピア全集』ちくま文庫
こんばんは。
1人シェイクスピア月間最終日は16巻17作目、『恋の骨折り損』でした。
6月は終わってしまいますが、引き続き、読んでいきたいと思います。
以下、ネタバレを含みます。
表紙の絵からも、平和な物語の雰囲気が漂っていた、『恋の骨折り損』。
4組のカップルを軸とした分かりやすい構成で淡々と物語が進む、独特なラストを持った作品でした。
一風変わったラストを持ってくるのは、おちゃめで
◆松岡和子訳『お気に召すまま シェイクスピア全集』ちくま文庫
1人シェイクスピア月間16作目は『お気に召すまま』でした。
以下、ネタバレが含まれます。
作品の全体的なイメージが色として残ることがあります。今回はパステルピンクやパステルブルー、パステルイエローが淡く飛ぶ白地がちなダイタイ柄で、
コントラストの強いドラマやドタバタの喜劇というよりは穏やかな風景が続くロマンティックな物語でした。
これまでの作品のどれとも違う空気感のまま、読了し、その理由は
◆松岡和子訳『コリオレイナス シェイクスピア全集』ちくま文庫
こんにちは。
内容に触れるのでネタバレを含みます。
シェイクスピア作品15作目。
『コリオレイナス』。
この何かわからないカタカナはきっと人名だ!
と思って読み始めましたが、第1場の終盤まで出て来ず、ハラハラしました。
どこか独特な楽しみ方を見つけた、シェイクスピア月間23日目です。
何度か書いていますが、長くローマ人の物語を読んできたので、執政官や護民官という言葉と再開できたことに少し嬉
◆松岡和子訳『オセロー シェイクスピア全集』ちくま文庫
こんばんは。
少し、ゆっくりと読んでしまいました。…6月中に全巻は難しそうですが、できるところまで頑張りたいと思います。
登場する男性の名前の語尾全てが長音記号の「オセロー」。これまで読んだ14作品の中で1番、最後の展開がわからない、ハラハラしたサスペンスドラマでした。
ぜひ、これから読もうと思っていらっしゃる方は結末がどうなるかドキドキしながら読んでいただきたいなぁと思います。
私は、エ
◆松岡和子訳『タイタス・アンドロニカス シェイクスピア全集』ちくま文庫
こんばんは。
1人シェイクスピア月間13作目、『タイタス・アンドロニカス』。
内容を少しでも知っていたら、もはや読まなかったのではないか、と思えるほどに私にとっては衝撃的な作品で、途中、読むのが辛く、薄目で読んでしまうほどでした。
なぜ、シェイクスピアはこの作品を作りたかったのだろうか…。そのことが気になり、あとがき、解説まで読み進めました。
しかし、今日の私が読み取れたのは、1590年代
◆松岡和子訳『ペリクリーズ シェイクスピア全集』ちくま文庫
こんばんは。
シェイクスピア作品の作品名は登場人物の名前が付いていることが多いんだなぁ、と思いました。ペリクリーズもその一つでした。
地中海の周りの国々が舞台の作品。
ハッピーエンドの作品で、散り散りになった家族が再開する場面では、今まで読んだシェイクスピア作品の中で初めてかもしれませんが、亡くなっていると思っていた最愛の夫と、無事に産めたのかどうかさえ分からない娘を思いながら、女神ダイアナ
◆松岡和子訳『ヴェニスの商人 シェイクスピア全集』ちくま文庫
かれこれ10年近くゆっくりゆっくり『ローマ人の物語』を読み、いつかイタリアに行ってみたいと思っている私だからかもしれないですが、これまで11作読んできた中で、今のところ、1番好きな作品でした。
好きなところは具体的に2つあって、1つは裁判の場面でのセリフから「慈悲は施すものと受けるものを共に祝福するのだ。」のところで、よく、人の幸せを願うことは自分の幸せを願うことにもなると言われますが、それが昔