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子どもの本に関する評論・エッセイ

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記事一覧

母の友(2024年5月号)

母の友(2024年5月号)

母の友(2024年5月号 4月3日 発売)で取材を受けました。

特集 絵本と出あう

というコーナーで、家庭文庫の代表として、このあの文庫が紹介されました。

園文庫では、豊川保育園、図書館では、東京子ども図書館、書店では、教文館ナルニア国 が紹介されています。

機会がありましたら、手に取ってご覧下さい♪

子育てで親にできることは限られていますが、そのひとつに、子ども時代に(特に小学校に上が

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暮しの手帖(5世紀29号)

暮しの手帖(5世紀29号)

暮しの手帖(5世紀29号 2024年3月25日 発売)の「随筆」というコーナーに寄稿しました。

タイトルは「小泉八雲との有縁」です。

機会があれば、ご一読下さい。

そして、この場でひとつ、情報を解禁します。

8月末に、大人向けの翻訳小説を出版します。

『黒い蜻蛉(とんぼ) 小説 小泉八雲』というタイトルです。

私の去年1年間(2023年)は、小泉八雲だったと言っても過言ではありません(

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ラシタス Vol.4 2024年春号

ラシタス Vol.4 2024年春号

赤ちゃんとママ社が発行している『ラシタス』(Vol.4 2024年春号)でインタビューを受けました。

「私の原動力」というコーナーです。取材陣の方々が、みんないい方でした。

機会がありましたら、読んでみて下さい!

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#ラシタス Vol.4 2024年春号 #赤ちゃんとママ社
#絵本 #読み聞かせ #読み物 #児童文学
#

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だいじなことって、なあに?

だいじなことって、なあに?

愛知県岡崎市現職研修委員会学校図書館部さんの依頼で『けんかのたね』を読んでくれた現地の小学生へメッセージを寄稿しました。

その小冊子が届きましたのでシェアします。どうぞご一読下さい(この文章の著作権は、私にありますので、自由にシェアしてもらって結構です)。

ついでなので、7年前に『さかさ町』の時に書いたメッセージも、よかったらご覧下さい(pic.3)。

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『この本読んで!』2023年秋号

『この本読んで!』2023年秋号

今月発売された『この本読んで!』2023年秋号に寄稿しました。

「子どもの集中力を途切れさせない物語の三つの要素」という記事です。

同誌には、間崎ルリ子さんの記事「どんな国や環境の子どもにも伝わる絵本がある」もあり、必見です。ぜひ、ご覧下さい!

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#この本読んで#JPIC #出版文化産業振興財団
#絵本 #読み聞かせ

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「なみすく」2023年春号

「なみすく」2023年春号

杉並区内の小学校などで配られる、NPO法人スクール・アドバイス・ネットワークが発行している「なみすく」2023年春号で、インタビューを受けました。

短い文章ですが、読んでもらえたらうれしいです♪

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家庭文庫「このあの文庫」

2004年から東京・阿佐ヶ谷にある家庭文庫です

約2,500冊の絵本・児童書を無料で貸し出していま

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『いろってなあに?』特典リーフレット

『いろってなあに?』特典リーフレット

『いろってなあに?』の特典として付けていたリーフレットの内容が、下記のアノニマ・スタジオのHP上で公開されました。

https://www.anonima-studio.com/what-is-color-komiyasan/

作者であるプロベンセン夫妻についてや、この作品の背景について書きました。

『いろってなあに?』を買ってくれた方、これから買ってくれる方に、読んでいただけたら幸いです。

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「こどものとも0.1.2.」12月号の折込ふろく

「こどものとも0.1.2.」12月号の折込ふろく

福音館書店の月刊誌「こどものとも0.1.2.」12月号の折込ふろく「絵本のたのしみ」の「赤ちゃんとどんな絵本読んだ?」というコーナーに寄稿しました。

選んだ本は、赤ちゃん絵本ではなく『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』なのですが、長男が選んだファーストブックだったもので。

機会がありましたら、読んでみて下さい!

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#いたずら

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胸に手を当てて考えよう

胸に手を当てて考えよう



𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣

本書は、1904年、日露戦争が起きた際に、トルストイが、ロシア国民に対して投稿した12編からなる文章です。

当時、この投稿は、ロシア国内では発表が許されず、ロンドン・タイムズ紙に英訳が発表され、日本では、平民新聞で『反省せよ』というタイトルで、その後、岩波書店のトルストイ全集に『考え直せ』というタイトルで収録され、その後、祖父によって、1992年に『胸に手を当てて

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こんなとき、馬鹿のイワンなら、どうするだろう?

こんなとき、馬鹿のイワンなら、どうするだろう?



「単刀直入に申しあげます。戦争は、いかなる言葉で飾っても罪悪です。殺人者に仕立てられるのは、いつも名もなき民衆です。人は人を殺すために生まれてきたのではありません。あなたは何のために生まれきたのか、お願いします、考えてみて下さい」

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良心的兵役拒否者であり、トルストイ文学の翻訳家である、祖父、故 北御門二郎が、昭和18年、

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山田馨「先生」

山田馨「先生」

𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣

岩波書店の編集長から連絡。#山田馨 さんが、2月25日亡くなられた、とのこと。

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山田さんは、元岩波書店の編集者で、児童書部門にも在籍され、今もつづく「やかましネットワーク」を創設し、石井桃子先生を担当しておられた方だ(『幻の赤い実』などを編集)。石井先生が、軽井沢・追分の別荘へ行く時には運転手をす

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松岡享子「先生」

松岡享子「先生」



1月26日夕方、福音館書店の担当編集者から着電。「至急、折り返しのこと」という留守電が入る。

「あ、もうほぼ間違いない」と思った。

1月25日の夕方、#松岡享子 先生が亡くなった、という知らせだった。

その後、松岡先生を担当されている別の編集者から電話があり、公表するまで伏せておいて欲しいということや、葬儀は内々で済ませるから弔電も固辞されることなど詳細を聞く。そして、その2日後に公表さ

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