看護・介護現場あるある 53

排泄介助編

おしっこが作られているがうまく排泄することができなくなり、尿道口から膀胱内に管を入れておくことで持続的におしっこが出るようにすることがあります。

これは、膀胱留置カテーテル(膀胱内に留置しておくカテーテル)と言いますが、病院や施設では『バルーン』と呼んでいます。
膀胱留置カテーテルの仕組みは、管(カテーテル)の先端付近に風船(バルーン)が付いており、膀胱まで管を入れた後に風船に滅菌蒸留水を入れ、風船を膨らませることで抜け落ちないようにします(留置)。

このバルーンを入れている(留置している)とおしっこが管を通して勝手に出ますが、

バルーンが入っているのに「おしっこがしたいからトイレに行きたい」と言う利用者さんっていますよね


バルーンの経験がある方なら分かると思いますが、常におしっこがしたい感覚になります。
しっかりとしている方であればおしっこがしたいと思っても、管から出ているから大丈夫なんだと理解できます。
しかし、認知症となり理解できなくなってくると、おしっこがしたい感覚に捉われてしまい、落ち着かなくなってしまうことがあります。

説明すればその時は分かってくれますが、すぐに忘れて「おしっこ」と言います。
無限の説明地獄へ突入ですね😭


ここで一句

認知症
尿意も全て
忘れてよ


感覚が残っているのは良いことばかりではなく、辛いこともあるようです。尿意がなくなればバルーンを気にしなくなるので穏やかに過ごせます。

バルーンがない方がいいのですが、自尿(自分で排尿すること)がなければそれこそ問題です。

おしっこが作られても出ていかないとどうなるかは分かりますよね。

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