迷惑家族は強気が多く、絶対に謝罪しない
介護老人保健施設に入所している利用者さんが病院受診をすると、医療保険が使える診察費用や施設ではできないレントゲンなどの検査費用などは自己負担となりますが、採血や注射などは施設が費用を負担しなければなりません。
そのため、受診に行くことは許可しますが、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)改善のための注射や、眼科の点眼薬、白内障など眼の治療は退所してから行って下さいとお願いしています。
今回の迷惑家族に対して、受診日程を電話で伝えて来た時に相談員が、受診に行く直前にケアマネが治療はしないで下さいと伝えました。
日にちと職員を替えて治療はしないでと説明しましたが眼に注射をして来ました。
ケアマネが治療しないでと言いましたよねと言っても「聞いてない」「説明は受けてないの一点張り」
しかし、一から話を聞いていくと言っていたと言い、受診の際に医者が勧めたら断れない。
その場で施設に電話できない。
高額医療で戻ってくるから自分が支払うと言いだしました。
聞いていたことは認めましたが、謝罪は全くありません。
自分は勧められたからやっただけと非を認めない姿勢は変わりません。
施設に入所していると介護保険を利用しているため、医療保険を同時に利用できないことを説明し、施設が費用を負担することになるため治療をしないでほしいと再度説明しますが、迷惑家族は「専門家ではないから知らない」「不勉強だから分からない」を繰り返すだけで納得しません。
施設が眼の注射代14万円を負担しなければならないことを説明しても謝罪の言葉はなく
「言い方がきつい」「口調がきついからケンカ腰になる」と論点をずらしてきます。
最終的に事務長が介入し、注射の費用は施設が負担することになりました。
家族は何のおとがめもなく帰っていきました。
また来月注射をしたいと言っていたため、受診に行くなら退所してからと口約束をしたようですがどうなることやら。
14万円を施設が負担した場合、1ヶ月無料で入所生活を送ることになります。
その14万円を生み出すために我々看護師や介護士がどれだけ大変な思いをしていることか。
知らないを言い訳にしないできちんと謝罪し、改善につなげてほしいと思います。
普通の施設では強制退所となる事例です。
もし、これを読んだあなたの家族に治療を受けさせたいと思うのであれば、退所覚悟でやるか、やっても大丈夫そうな施設で行って下さい。
ただし、注意を受けた時はきちんと謝罪して下さいね。
人としてのマナーだけは守りましょう。
よろしければサポートお願いします。この費用は看護や介護が必要な人達へ有効に活用していこうと思います