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三崎マグロとトンビとフレンチトースト

横須賀在住の友人から、「『みさきまぐろきっぷ』がお得だからぜひ遊びに来て」と言うお誘いを受けたので、1月に友人3人で遊びに行ってきました。めっちゃ楽しかったです。

「みさきまぐろきっぷ」の名前は知っていたものの、実態をよく知らず。調べると本当にお得な切符なんですね。スマホ利用の「デジタルみさきまぐろきっぷ」はさらにお得。「みさきまぐろきっぷ」自体は10年以上前からあるようですが、デジタルができたのは割と最近のようです。


🔹お得な「デジタルみさきまぐろきっぷ」

🔸京浜急行電鉄が発券している
🔸セット内容
①京急の品川駅-三崎口駅の往復料金
②京急バス乗り放題
③まぐろまんぷく券
 協賛店舗でのまぐろ料理1食分(店舗指定メニューのみ)
④三浦・三崎おもひで券
 指定の観光施設やカフェで使える特典券
🔸価格
デジタルきっぷ:3,750円〜4,250円
利用日により異なる、土日祝より平日の方が安い。ちなみに紙の磁気乗車券は4,250円

出発駅によっても価格は異なります

・品川から三崎口まで片道740円×2=往復1,480円
・まぐろランチ 2,000円(およそ)
・観光アクティビティー 1,500円(およそ)
上記だけでも4,980円なので、だいぶお得です。

購入方法はスマホのみ

事前に利用登録の上、デジタルきっぷを購入しました。スマホ利用のチケットなので、購入もスマホからのみ。

以下が料金表です。私が訪れた1月14日(日)は黄色のB料金で3,950円。平日はA料金で一番お得な3,750円です。2/24(土)はピンクで4,250円のC料金、連休の中日だから高い設定なのでしょうね。

日付指定ではなく、金額指定(A or B)で購入する仕組みになっています。そのため、出発日がどの料金に該当するかカレンダーで確認する必要があります。出発日の1週間前ぐらいにならないとスケジュールが出ませんでした。とは言え、「早く買わないと完売!」という感じでは全くなさそう。

スマホに表示されるチケット

改札でとまどう(要清算)

品川駅はたまに利用するし、京急の大きな改札は目立つのでスムーズに乗車できると思っていました。しかし、「窓口で自宅の最寄り駅から品川駅までの交通費を清算」「清算切符とデジタルきっぷを駅員さんに提示して改札を通る」という、多少手間のかかる作業が発生する想定が全く頭から抜けており、焦る事態が発生。

9:28発の三崎口行き「特快」に乗るため、友人と改札で9:20に待ち合わせをしたのですが、そのままデジタルきっぷで改札を通ろうとして、駅員さんに「まずはここまで乗ってきた分を窓口で清算して来て下さい」と言われて、「そりゃそうだよねぇ」となりました。品川駅は、JRの改札を出ないで京急の改札に行けるからね。Suicaだといつも勝手に清算してくれるしね。たまたま窓口が空いていたから間に合いましたが、行列だったらアウトです。

なんとか間に合って一安心。降りてからのバスの時間があるので。
私たちと同様に、デジタルきっぷ片手にあたふたしていたお客さんもいたので親近感。あと、デジタルって言うぐらいだから、Suicaみたいに改札抜けられるかと思ったら、そうではないのね。

京急・品川駅の発車メロディが好きです。私が好きなロックバンド「くるり」の「赤い電車」という曲なのです。ギター&ボーカルの岸田繁氏は、「タモリ倶楽部」に出たこともある大の電車オタクで、電車愛に満ち溢れたキュートな曲です。私は鉄オタではありませんが、電車に乗って旅をするのは大好き。曲を聞いているとテンションが上がります。

旅のお供、品川エキュート「加賀棒茶 丸八製茶場」で買った「白味噌ほうじ茶ラテ」

加賀棒茶と白味噌という初めての経験でした。味噌が控えめなので、ふんわり良い感じにマリアージュしてた。

水玉がレトロで可愛い

特快の座席がレトロな色合いで可愛い。地元の友人が「混雑していたら、プラス500円で指定席に乗るのもいいよ」と教えてくれたのですが、空席の余裕はだいぶありました。

ただし、途中で乗っている車両が「もしかして指定席…?」という不安に友人と共に襲われる。空いているのに立っている人達もいたので。何故だろう(すぐ降りるからかな?)。ただ、乗ってくる人も座席番号を確かめる様子もなく座っていたし、「2号車」が指定席だと聞いており該当車両ではなかったので大丈夫かなと。もし指定だったら車掌さんが確認に来るだろうし。
後から調べたのですが、指定席は乗り込む時にアテンダントが検札を行うそうです。無駄な不安だった(笑)

🔹高いぞ高いぞ富士山

三崎口駅に着き、バスの時間がギリギリだったので慌てて駅前の2番バス乗り場へ。既に地元の友人が待っていてくれて誘導してくれたので、スムーズに乗ることができました。「三崎港」まで15分ほど。降りる時に、運転手さんに「まぐろきっぷ」の画面を見せます。

バスを降り、友人おススメのお店「○つね(まるつね)」へ。「まぐろまんぷく券」が使えるお店です。券が使えるお店は、サイトの一覧にたくさん載っているので好きなお店を選べます。たくさんあるので迷っちゃうよ。

「○つね」はオープンが11時半なのですが、まだ15分ほどありました。この時点で1番乗りだったので、ウェイティングボードに名前を書いて11時半ぐらいに戻ってくればOKとのこと。繁忙期の夏は行列になっているみたいです。

せっかくなので、時間まで付近をお散歩しました。富士山が意外と近くに見える!それだけでテンション上がっちゃう。

🔹「◯つね」でまぐろランチ

お店に戻り、「まぐろまんぷく券」を利用することをお店に伝えます。通常メニューにはない特別メニューです。地元の友人は券を利用しないのですが、同じものをオーダーすることができました。

まぐろのお刺身&ちらし寿司。2段になっていたのですが、段を開けたら錦糸卵が鮮やかで「うわあ♡」と感激していたら、お店の方が「そんなに喜んでいただけるなんて…(にっこり)」と可愛らしかったです。白いご飯かと思ったのよ。ちらし寿司だったので嬉しくて。食べ物にテンション上がりがちな私です。

フレッシュなマグロ、美味しかった!マグロのお刺身の向こう側は、マグロの白子と胃です。初めて食べました。白子はあっさりめ、胃はコリコリ食感。まぐろの恵みを余すことなく堪能。

🔹にじいろさかな号

お腹も満足したところで、あらかじめ調べておいた「にじいろさかな号」に間に合うようにお店を出ました。「三崎おもひで券」が使える観光船で、船の中から水中の魚たちの様子が観察できるのです。約1時間に1本のペースで出ています。

受付で「三崎おもひで券」を切符に変える必要がありました。スマホ見せればそのまま乗れるかと思っていたので危ない。引き換えに多少の時間が必要なのでご注意下さい。

にじいろさかな号は黄色

トンビと戯れる

水中からお魚が見えると言うのがウリかと思っていましたが、トンビと戯れることができて最高に楽しかったです。船上からトンビとカモメにエサやりができるのです。エサは100円で売っています(かっぱえびせん)。こういうアトラクションが大好きなので、子供達よりも張り切って一番乗りでかっぱえびせんを買って、いざ空へ!

トンビさんもカモメさんも、この観光船からかっぱえびせんが空中に放られることを重々承知しているので、大量の鳥さんたちが船を追いかけて来るの図。みんな元気だねー!良い眺めー!

トンビかっこいい!

かっぱえびせんを空中に放り投げると、ものすごい反射神経で足でキャッチするのです。息が合わないとキャッチできず落下していくけど、それをまた別のトンビがさらったり。曲芸見ているみたいで超楽しいし、トンビさんと息が合った時はドーパミン大放出!

野生のトンビ、美しい。ご飯を得ようと必死に生きる姿だよ。

だいぶ近くで接触できるのが楽しいのです。動物園で遠くから眺めるのと全然違います。昔「富士花鳥園」で飛んでくるフクロウを腕に止まらせてくれるイベントを体験したことがあって、ああいう触れ合い系の楽しさがあります。

必死にかっぱえびせん投げる私を友達が激写していた
「えいっ!」「それっ!」「うまいっ!(トンビ褒め)」と大はしゃぎ

船員のおじちゃんがプロフェッショナルで、手からカモメに直接かっぱえびせんをあげていました。カモメさんも心得たもので、かっぱえびせんを持った手を直接目掛けて飛んでくるのです。すごい。私も今度はその域に達したい。
結局1袋では足りず、追いかっぱえびせんしました。楽し過ぎる遊び。

トンビには身体の大きさで負けるので、様子を見ながら出番を待っているカモメさん
左がカモメ、右がトンビ
トンビに負けじと頑張るカモメ

そう言えば、今は無き「京急油壺マリンパーク」でトンビに食べかけのソフトクリーム(コーン部分)を奪われたことがありました。片手にソフトクリームを持ち、片手で鞄の中のティッシュを探していたところ、頬っぺたにファサ…とまさにフェザータッチの何かが触れたと思って顔を上げたら、コーンを足でガッチリ掴んで去り行くトンビさんの後姿を目撃。見事なフェザータッチだったわ。横で一連の流れを見ていた連れが、「トンビすごい!鮮やか!」と絶賛していました、私も外側から見たかった(笑)
下手くそなトンビだとケガさせられて流血とも聞くので、上手なトンビさんで良かったなと思いましたよ!

水中お魚コーナー

船が停止しました。ここからは船の中に降りてお魚観察タイムです。船の上からプランクトンを撒いてくれるので、魚が集まって来るのです。

あまりくっきりとしたガラスではないので、少し見づらいけどたくさんの魚が寄って来る様子が観察できました。

船の上からはエサやり(無料)も体験させてくれます。

撒くとたくさん寄って来る

お魚もいいけど、私は断然トンビさんとの触れ合いが楽しかったな。また絶対に乗ろうと思いました。今度は手から直接渡せるようになりたい!

🔹産直品売り場「うらり」

トンビに大はしゃぎした後は、お土産を見に産直品が並ぶ「うらり」へ。

喉が渇いていたところ、魅力的なフレッシュジュースを発見。

小笠原 島レモンの生ジュース

めちゃくちゃ美味しかったです。酸っぱさとほろ苦さが利いていて、本当にそのまま生レモンを絞っているのだなと感じる味。氷が入っていないのもポイント高い。生ジュースは氷抜きで飲みたい派です。レモン何個ぐらい使っているのだろう、かなり贅沢です。

三浦半島と言えば大根。ただし三浦大根は、電車で持ち帰るにはあまりにも大きかったので、ミニサイズの「味グルメ大根」という大根を買ってみました。

バス停へ向かいます。これから友人宅へ。

お天気最高ー。

切り干し大根用の大根を干しているところですね。のどか。

🔹お手製フレンチトースト

海の近くの素敵な友人宅にて、お手製の美味しいフレンチトーストをご馳走になりました。パンはブリオッシュで、柔らかくて味が染み沁みで美味しかった♡ 

集まったメンツは、同じ心理学の学校で出会った友人達で、普通の友人とは会話しないような込み入った話がたくさんできて、刺激や学びになります。大人になっても、こういう友人ができることのありがたみを感じています。

気が付いたら外はとっぷり日が暮れており、20:00近くなっていました。楽しいと時の流れがあっという間。バスで駅に戻ります。

夜の「三崎口駅」。いや、「三崎マグロ駅」(笑)
駅には観光客らしき人々はほとんどおらず、地元の人たちばかり。

赤い電車に乗って品川へ戻ります。帰りは行きに比べてさらにゆったり。

🔹お土産

お土産の大根と、地元パティスリーのクッキー
クッキー、さっくさくで美味しかった
大根は煮たらめちゃくちゃ柔らかくて美味しかったです。カブみたいな触感

🔹「まぐろきっぷ」を使ってみて

画面に動くマグロが出現、ぴょんぴょん跳ねます
デザインに凝らなくてもいいから、もっと使いやすくならないかな

初めて「まぐろきっぷ」を利用しましたが、お値段的にとてもお得だったのは実感しました。ただし、"デジタル"という割に、そのままスマホを見せて通れなかったり、アプリではないので時間が経つと開いていたサイトが無効になってログインし直す必要があったり、微妙に違和感はありました。スマホ慣れしていないご年配の方は使いづらいかもしれないなぁ。

今回、閑散期だったので快適に過ごせたことは大変良かったです。地元の友人いわく、繁忙期(夏)はバス停も長蛇の列だし、飲食店も混雑するし、こんなに空いているのは初めてだと言っていました。江の島も夏は大混雑だもんなぁ。でも冬の海もいいですよね。こんなに空いているなら、私は今後も絶対に冬に行きます。混雑しているところにわざわざ行きたくないので。

友人のお宅にお邪魔する目的があったので、最低限の観光しかしませんでしたが、時間があればバスに乗ってもっと他の場所にも行ってみたかったです。バス乗り放題っていいよね。今度は城ヶ崎海岸まで足を延ばしてみたいと思いました。

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