絵になる時間
いつのまにか季節が移り変わって冬 。
家を出てまずいちばんにすることは
ひんやりした空気を吸い込むこと 。
寒い朝の習慣 。
この間現像したフィルムから
秋から冬への移ろいを感じました 。
秋と冬の間のなんともいえない季節が好き 。
秋から冬にかけては 日が沈むのが
びっくりするほど ぐっと早くなる 。
空気はだんだんと冷たくなるけれど 、
この季節の光はあたたかい 。
光がよく入る もどかしくて愛おしい時間 。
絵になる時間 。
具体的にいうと 14:00から16:00くらい 。
この時間に偶然出会えたときの
ときめきったら もう 。
フィルムで夏を撮ったのは
今年で2回目だったけれど
夏の日差しはやっぱり苦手でした 。
光のパワーが強すぎて まぶしい 。
どんなに夏らしいものを写しても
わたしが撮ると きらきらしたさわやかさは
出せないのがふしぎ 。
それはそれでいい 。わたしらしいかな 。
いつも明るいフィルムを入れているくせに
日差しがなくなった時間も
撮ろうとこころみるこの頃 。
日が差している時間だけが
絵になる時間だと思っていたのは
今では もったいない 。
強い日差しでも たとえまっくらでも
目にとまった世界は
いつでも絵になる時間なのだなあ 。
秋冬を写すのがいちばん好きです 。
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