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言わなくてもわかって!という身勝手さ

家で、ご飯の準備をする時、そして、食事の後片付けをする時、あなたは、こんな風に思ったことはありませんか?

「そろそろ、料理が出来上がるんだから、テーブルを拭いて、お箸やお皿の準備をしてよ!気を利かせて、動いてよ!」

「食後に一人でくつろいでテレビを見ていないで、テーブルのお皿を台所に下げてよ!」


これらは、日本の「おもてなし」のような、日本人の独特の感性によって引き起こされるのでは、と思っています。

そこには、仏教用語である「阿吽の呼吸」や「以心伝心」というような言葉で表され、相手の心を推し量れる能力や感じ取る能力を前提としているのではないでしょうか。

そして、欧米人が日本の「おもてなし」に感動するのは、欧米では、感じ取るということに対して、重きを置いていない、ということの裏返しだと思います。


さて、あなたは社員や部下に対して、次のようなことを思ったり、口に出してありしていませんか?

「そんなことくらい、言わなくてもわかってよ!」
「そこまで全てを伝えないと、わからない?」
「もっと、わかろうとする努力をしてよ!」

もし、そのようなことに、心当たりがあるようなら

「感じ取ってよ!」
「雰囲気で理解してよ!」

というのは、あなたの勝手なエゴです。

残念ながら、
「言われなければ、伝わりません」
「言葉にしないと、分かりません」

経営者や上司の役割は、
「言葉で表すこと」
「言葉で伝えること」
です。

これらの役目を果たさずに、一方的に、社員や部下の問題にすり替えてはいけません。「阿吽の呼吸」や「以心伝心」は、価値観が共有化されて初めて、成し得る関係性です。


つまり、価値観が共有化できるまで、
「言葉で表すこと」
「言葉で伝えること」が必要です。

もう一度、問います。

あなたは、社員・部下に
「言葉で表すこと」
「言葉で伝えること」ができていますか?

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