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70年代、流行った洋楽。〈ヴィッキー〉

当時、FM放送の開局を追うようにはじまった『ポップス・ベスト10』などの番組で毎日のように聴いていた洋楽。自然とおぼえて口ずさんだりしていました。今、あらためてYou Tubeで聴くと思い出がよみがえるだけではなく、半世紀も前の曲とは思えない新鮮さと輝きにおどろきます。

70年代にはこんなことがありました。

 ヴィッキーはギリシャ生まれで、少女時代にドイツへ移り歌手デヴュー。ということですが、フランス語でも歌うし、一体何か国語を話せるんでしょうか。(6か国語だそう)
 日本デヴュ―の初期はフランス語で歌っていましたが、その後は洋楽を日本語の歌詞で歌ったり、日本人の作品を歌ったりしてヨーロッパと日本の架け橋となりました。キュートなルックスとあいまってとても人気がありましたね。

恋はみずいろ/ヴィッキー
L'amour est bleu/Vicky Leandros(1967年)

 ヴィッキーといえばこの曲を連想する、ぐらいすごく流行りました。ポール・モーリアの演奏に劣らないくらいの人気でした。アンドレ・ポップの名曲。

本名はヴィキ・ヴァシリキ・レアンドロス・パパサナシュー(Βίκυ Βασιλική Λέανδρος Παπαθανασίου)。ギリシャのコルフ島生まれ。
幼少時から音楽家の父親によって歌とダンスのレッスンを受けていた。9歳の時に当時の西ドイツに移り、1964年、西ドイツでレコード・デビュー。アイドル・シンガーとして人気を博し、現在もドイツを基点にヨーロッパを中心に大御所歌手として活躍中。

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恋はみずいろ/ポール・モーリア
 L'amour est bleu/Paul Mauriat(1967年)


悲しき天使/ヴィッキー=レアンドロス
Le temps des fleurs/Vicky Leandros(1968年)

 メリー・ホプキンの、英語の歌唱で最初耳にした『悲しき天使』。ヴィッキーがフランス語で歌っています。本家、ホプキンに劣らない聴きごたえのある歌唱です。
〈輝きに満ちて、夢と希望にあふれていたあの頃のふたり。でも、懐かしい店の、ガラスに映る今の自分のすがたは年とって無残なありさま。そのとき、なつかしい声が私わたしを呼んでいる。それに誘われ、中に入ると……〉


夜霧の中で/ヴィッキー
Foggy Night/Vicky(日本語)(1971年)

 作詞なかにし礼、作曲川口真という純日本製の楽曲、よく耳にした記憶があります。

1967年、ユーロビジョン・ソング・コンテストでルクセンブルク代表として出場。「恋はみずいろ」を歌って4位を獲得した。以後は世界的な活動を展開、1970年2月25日には初の日本公演を果たした。1972年、ユーロビジョン・ソング・コンテストでルクセンブルク代表として出場。「想い出に生きる」を歌って優勝を獲得した。その後もドイツやギリシャをはじめとしたヨーロッパを中心に音楽活動を続けている。

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時の流れのように/ヴィッキーVicky(日本語) (1970年)

 作詞山上路夫、作曲川口真。こちらも当時流行りました。彼女は素敵に自分の曲にしました。


待ちくたびれた日曜日/ ヴィッキーVicky(日本語)(1967年)

 作詞小園江圭子、作曲村井邦彦。こちらは、恋は水色と同じ年のヒット曲で、せつない乙女心をていねいに歌って可愛さ満点です。

卓越した歌唱力と六カ国語を使い分ける語学力によって、ヨーロッパやアメリカ、カナダなどに活動範囲を広げた。フランス語の歌が主体だが、日本にも1968~1972年にかけて数回来日し、日本人が作詞/作曲した歌を日本語で歌ってヒットさせている。

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星空のマサチューセッツ/ヴィッキーMassachusetts/ Vicky(1967年)

 ビージーズのカバー。こちらは、英語で歌っています。


ヴィッキーVicky/私の好きなチョコレート(日本語) (1968年)

 作詞小薗江圭子、作曲高瀬タカシ。

白い十字架/ヴィッキー
Kleiner Prinz/Vicky(1969年)

 ヴィッキーの数多いヒットのうちでも、私の特に好きな曲。歌唱、表現が見事で、彼女の魅力満載です。

1969年発売、ビッキーのシングル。ヘンリー・アーランドの曲に万里村ゆき子さんが歌詞をつけ日本語で歌った曲で日本のみでの発売でしたが、あまりヒットはしませんでした。でも彼女の歌声を堪能するには十分な曲であると思います。ギリシャで生まれた彼女。やがてドイツに移り住み英語、フランス語を身につけ若干15才でデビューするとドイツではたちまちアイドルとなります。

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 地中海の妖精、ヨーロッパの歌姫と呼ばれた彼女。日本では、昭和歌謡と呼べるレベルまで日本に溶け込んで、私達を楽しませた彼女に、あらためて感謝したいと思います。



※久遠 さんの画像をお借りしました。


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