私のこと、noteでお伝えしたいこと
はじめまして。
"へなへな もへじ"と申します。
私は、複雑性PTSDという精神疾患を抱えています。
子どもの頃に受けたトラウマ体験や、当時の感情記憶が頻繁にフラッシュバックすることが悩みです。フラッシュバックとは、見聞きしたり考えたりしたことが引き金になって、瞬時にトラウマ記憶が蘇ってしまう症状です。
まだ途上ではありますが、少しずつ回復してきました。
私の note では、
子どもの頃のトラウマは一生を台無しにしてしまう危険があること
子どもの頃のトラウマを抱えていても、対処すれば自分の人生を取り戻すことができること
この2つを、私の体験を踏まえてお伝えできればと考えています。
まず、私の特徴を大雑把にご紹介します。
ACEs(子ども期の逆境体験)サバイバー…虐待、ネグレクト、ヤングケアラー、不登校を経験しました。
複雑性PTSDの当事者…子ども期のトラウマのフラッシュバックに悩んでいます。通常の生活が送れなくなり、会社も退職、現在は無職です。
家族…妻と子どもがいます。
博士(理学)…生物学が専門です。
小学校入学前後に、両親の不仲・離婚がきっかけで、家庭が機能不全に陥りました。虐待やネグレクト、ヤングケアラー、不登校を経験しました。
身勝手な母の言動に振り回される人生でしたが、30歳くらいのとき、ある出来事がきっかけで絶縁しました。
人生をやり直すんだ意気込んだものの、職場環境の悪化や我が子の誕生などをきっかけに、子どもの頃のトラウマを思い出す(フラッシュバックする)ようになり、複雑性PTSDを発症しました。
フラッシュバックは毎日のように、頻繁に起きました。徐々に日常生活を送るのが難しくなってしまい、仕事も続けられなくなりました。
結局、会社は辞めざるを得なくなりました。
今は無職で、家族の支えを得ながら、回復と生活の立て直しに励んでいます。
一時は人生に絶望して、終わりにすることばかりを考えていました。
子ども時代の逆境体験を耐え抜き、その原因だった母親と決別し、やっと自分の家族を築くことができたのに…
それでもなお、子どもの頃のトラウマに苦しめられるのです。
もうひと頑張りして人生を好転させる気力なんて、どこにも残っていませんでした。
そんなギリギリのところから這い上がることができたのは、家族と恩師のおかげでした。
時間はかかりましたが、自分の症状についての理解を深め、コントロールできるようになりました。
回復がある程度進むと、今後の人生について考えられるようになってきました。
真っ先に思ったのが、「自分と同じような思いをする人を減らしたい」ということでした。
そうは言っても、自分には何ができるのか、どうすればいいのかは全くわかりません。
とにかく、自分が経験したACEsと複雑性PTSDに関する文献を調べて、知見を整理することから始めました。
現時点では不完全ではありますが、当事者の視点から子ども期のトラウマ体験と複雑性PTSDについて紹介するウェブページ『子ども期のトラウマと複雑性PTSD』を立ち上げました。
このウェブサイトは、「子どもの頃のトラウマ体験は、その人の一生を台無しにする危険がある」ことを多くの人に知ってもらうための第一歩です。
しかし、事実を周知するだけでは、「苦しい思いをする人を減らす」という目標を達成することはできません。
今後は、以下の取り組みに進めていきたいと考えています。
子ども期のトラウマの苦しみを抱える当事者の役に立つこと
今の子ども達を逆境体験から守り、将来世代への負の連鎖を断ち切ること
すでにトラウマに苦しんでいる人たちには回復できる可能性があることを、そして新たな被害者を増やさないためには子育てにおいて何が重要なのかを、noteとウェブサイトでお伝えしていくことから始めたいと考えています。
冒頭の引用は、ムーミンの原作のひとつ『ムーミンパパの思い出』のエピローグの一節です。
私はこの文章がとても好きで、自分の可能性を信じる拠り所にしてきました。
おかげで自分の人生を歩みはじめることができ、自分の家庭を築くこともできました。
やっと太陽が昇ってきた…希望に満ちたのも束の間、今度は複雑性PTSDという暗雲が広がってきました。
それもようやく薄くなって、光が届くようになってきたところです。
複雑性PTSDの症状は私の人生の一部であることを、今の私は認めることができます。
「複雑性PTSDのおかげで、私は強くなった」というきれいごとを言うつもりはありません。本当に辛い症状ですから、こんなものを抱えない方がいいに決まっています。でも、発症してしまったのだから、引き受けるしかない…そんな思いです。
また、新しい日がはじまる…『ムーミンパパの思い出』のことばを胸に、次こそ「とびらがひらかれる」と信じて、1日1日を過ごしていきたいと思っています。
長文にもかかわらず、最後まで興味を持ってお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?