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卯の花の月的ラプソディー

遅咲き春の陰祭り

マッチングアプリのプロフィール欄に「ありがたいことにたくさんメッセージを頂いてます」とか「気になった人にだけ足跡付けてます」とか書く奴、大体イキり陰キャ。

貰ったいいね数をスクショしてプロフィールの写真に載せる奴は、もっとイキり陰キャ。

わざわざ元カノとの写真をトリミングして載せてる奴は、もっともっとイキり陰キャ。

そういうのを見ると、「めっちゃ、ここで自己顕示欲満たしたがるじゃん」って思ってしまう。絶妙に気に障ってくる感じも、なんかうざい。絶妙って言うのは100人いたら100人に気に障るんじゃなくて、どちらかというと私みたいなのがマイノリティって感じ。だから、そんな人からいいねをされるとモヤっとしてしまう。

「元カノの残像を残している人は苦手です。」とはっきりプロフィールに書いても、それを読まずにいいねしてくる人は少なくない。なんなら、冒頭に「プロフィールを読んでからメッセージいただけると嬉しいです^ ^」と書いているくらいなのに。心の中ではそれを指摘したくなるのだけれど、それをわざわざ言うためだけにマッチングするのもやるせなくなる。

その感情は、PUFFYの曲の歌詞並みに訳分かんないってなるやつ。「白のパンダをどれでも全部並べて」って何?ってなる時の感情。

でも、それを全部聴き終わった頃にはすっかり胸懐を掌握されている。その歌詞の意味を完全に理解しきっている訳ではないけれど、否が応でも腑に落とされているみたいな。別に腑に落ちようとしているわけでもないのに。

それくらい、そんな属性の男たちは謎めいた感じで私の懐に入ってくる。イライラするし、今後の人生で絶対に関わることはないから気にしている自分にも訳が分からなくなるのだ。

あとは、言葉選びにセンスのない人。文章を書くことに悦びを感じるタイプの私は、センスのない言葉を遣う人にモヤモヤしてしまう。これは、「中身の善し悪し」とはまた違う気がする。自分にとっての常識は相手にとっての非常識ということはよくあるし、またその逆も然り。ただ、相手と「言葉選びのセンス」が合わなかっただけだ。

それは重々承知しているのだけれど、やっぱり「今日の夜、"暇"してない??」「"軽く"ご飯行かない?」って聞いてくる人は嫌だなって思う。それらの言葉には蔑視的なニュアンスがあるように思えてならないし、決して優しさに包まれてはいない。ユーミンなら絶対に、そんな言葉は遣わないだろう。

相手に悪気はなくても、「暇」とか「軽く」とかそもそもそれに対して違和感すら感じない言葉選びのセンスはなんなんだろうと疑ってしまう。そんな人たちには、ユーミンのスペシャルプレイリストを丸ごと送り付けて、センスの向上を願いたい気分である。

ちなみに、個人的にエモいと思うユーミンの曲は某月9の主題歌にもなった、『Hello, my friend』。イントロを聴いただけで涙腺が少しずつ反応しているのが分かるし、そんな私ってやっぱり色んな意味でセンスがあるなって思う。

そんな私のセンスを上回る強者が現れるのは、いつになるのだろうか。遅咲きof遅咲きになりそう。

P.S.
最近のマッチングアプリハイライト。

写真から醸し出される雰囲気イケメンの22歳KOボーイ。実際に会ってみると、若かりし頃のトレンディエンジェルの斎藤さんだった。もちろん、御髪の方も。だけど、なぜか自信満々で全盛期のデヴィット・ボウイを彷彿させるような服装をしていた。そのオールディーなセンスは褒め称えたいが、その格好で池袋のカフェ・ド・クリエに現れた時はびっくりした。「よかったら桜見に行かない?」って。目の前に立ち尽くす、デヴィット・ボウイ風の斎藤さんを処理するのに時間が掛かった。やっぱり雰囲気イケメンは信用するものじゃない。そんな卯の花の月的ラプソディー。もっと良い人に出逢えたらいいな。

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