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夢を追いかけているあなた、人生で大切なことを見逃していないか? ~映画「ソウルフル・ワールド」を観て

「夢や目標は、なくてもいい」
と私は、言いたい。

夢を叶える、目標を達成することは素晴らしい。

しかし、世の中には、夢も目標もない、やりたいことも見つからない人もいる。

この映画で登場する、獣医になりたかったのに、家庭の事情で床屋をやっているデズの言葉。

「偉大な発明をすることができなくても、誰かを喜ばせている。それが幸せなんだ」


この一言が、心に響いた。

私は自分を喜ばせることよりも、他人を喜ばせることに、幸せを感じる。

現在、残念ながら、私は何も成し遂げていない。
しかし、幸せを感じながら生きることは、できている。



主要な登場人物
<主人公> ジャズ・ミュージシャンを夢見る音楽教師ジョー

<相棒> やりたいことを見つけられず、人間に生まれたくないと何百年もソウル(魂)の世界に留まる22番と呼ばれるソウル

あらすじ
夢が叶う直前に、マンホールに落下してしまうジョー。
ジョーが迷い込んだのは、ソウルたちが地上に生まれる前の世界。
そこでジョーは22番(ソウル)に出会う。
夢のために地上での人生を取り戻したいジョーと22番が相棒を組み、冒険を繰り広げる。
二人が最後に見つけた【人生のきらめき】とは…?

感想
ミュージシャンになる夢が叶えば、幸せになれると思っていたジョー。

しかし、夢が叶ったのに、なぜかわからないけど虚しい。
ジョーのその気持ち、共感できる。


23歳の時、夢が叶って店長職に就いた時、似たような感じだった。

夢にたどり着いた瞬間が、一番幸せだった。
その後、あっという間に、幸せは消えた。

売上や利益など、数字を上げることに必死になっていた。
人件費を削ったり、仕入れ金額を削減したり、利益を生み出すことで頭がいっぱいだった。
アルバイトの気持ちなんて、気づいてあげられなかった。


365日24時間、仕事中毒の私は、病気で入院中の父親に優しい言葉をかけることもできなかった。
相手を気遣う心の余裕がなかった。

休日の貴重な時間を削って、お見舞いに行ったのに、父親と上手くコミュニケーションができず、気まずい窮屈な時間だった。


夢が叶った瞬間から、下り坂に人生が転落していった。
実力もないのに、運良く願いが叶っただけだと思い知らされた。
一人で強がり、上司に相談もしない、部下を信頼できない困った店長だった。


私は、この映画が問いかける、人生のきらめきを見逃していた。
(ピザを食べて美味しいと思う時、美しい夕日を見た時、好きな音楽を教える時など)

もう過去に戻って人生をやり直すことはできないけど。
今、この瞬間から、
一瞬一瞬を大切にして生きよう、と思う。


なぜなら、【愛や思いやりに包まれた出来事】が日常の中に山ほど隠れていることに気づいたから。


「ソウルフル・ワールド」を観れば、あなたの中で何かが変わるかもしれない。

あなたにとって、人生のきらめきは何ですか?

最後までお読み頂きありがとうございます。
愛と感謝を込めて。

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