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【採用担当者必見】今日の面接前に要確認!ChatGPTで面接の質を向上させる方法


1. 本記事の全体像

採用面接は企業にとって重要なプロセスの一つです。

適切な質問を通じて候補者の適性やスキルを正確に把握し、自社が求める人材を採用することは、企業の将来を左右するほどの重要性を持ちます。

本記事では、大企業およびベンチャー企業の人事・採用担当者がChatGPTを用いて、(1)一般的な面接質問を作成する方法、と(2)求職者の経験・職歴などに応じた面接質問を作成する方法、の2つについて具体的な利用方法や事例を交えてご紹介します。

2. 面接質問の重要性

適切な面接質問は、候補者の技術的スキル、コミュニケーション能力、問題解決能力など、職務遂行に必要な多面的な能力を評価するための鍵となります。

また、候補者が自社のカルチャーに合った人物かどうかを判断する上でも欠かせません。

人を採用するのには金銭的にも時間的にもコストがかかります。

せっかく採用した人物が企業のカルチャーに馴染めずに短期間で離職してしまったり、スキルや経験のミスマッチが起きてしまったりするのは、事前に防ぎたいですよね。

そのため、候補者が自社が求める人物なのかを面接でしっかりと見極める必要があります。

しかし、質の高い面接質問を作成するのは時間も労力も要する作業であり、企業にとって非常に重要なプロセスであるにも関わらず、あまり改善が進んでいないプロセスでもあります。

「なんとなく」気になった質問を行い、「なんとなく」仕事ができそうだから、「なんとなく」自社カルチャーに合いそうだから、という形での採用は、企業・候補者双方にとって望ましくない結果をもたらす可能性があります。

3. ChatGPTで面接質問を作成することのメリット

ChatGPTを利用することで、面接質問の作成プロセスを効率化し、質を高めることができます。

ChatGPTは、特定の職種やスキルセットに関連する質問を提案する能力を持っており、また、候補者に対する深掘り質問やフォローアップ質問を生成することも可能です。

これにより、面接担当者はより質の高い質問を用意することが可能になり、面接の精度を高め、企業と候補者のより良いマッチングを行うことが出来ます。

4-1. ChatGPTを使った一般的な面接質問の作成方法

一般的な面接質問は、ほとんどの職種や業界で適用可能な質問で、候補者の人格、動機、一般的な職務能力などを評価するのに役立ちます。これらの質問を作成するには、以下のステップを踏みます。

  1. 目的の明確化: 面接を通じて何を知りたいのかを明確にします。例えば、候補者の応募動機、チームワーク能力、対人スキル、ストレス耐性、カルチャーフィットなどです。

  2. ChatGPTへの質問: これらの目的に基づいてChatGPTに指示を出します。例えば、「志望動機を確認するための質問を3つ作成してください。」「チームワークスキルを評価するための面接質問を5つ作成してください」です。

    また、カルチャーフィットなど企業個別の要素を確認したい場合には、「フラットで上下関係のない職場において、年下の人物や別部署の同僚と積極的にコラボレーションが出来る人物かどうかを確認する質問を3つ教えてください」など、企業ごとの個別性を加味した指示をChatGPTに出してください。

  3. 質問のカスタマイズと選択: ChatGPTが提案する質問から、最も適切と思われるものを選び、必要に応じてさらにカスタマイズします。

下記は、ChatGPTを用いて作成した「志望動機を確認するための質問」の例です。

(1)「弊社を志望する理由を教えてください。特に、弊社のどのような点が、あなたのキャリア目標や個人的な価値観と合致すると感じましたか?」
この質問は、候補者が企業の文化、ミッション、ビジョンをどれだけ理解しているか、また、その企業で働きたいと思う具体的な理由を探ります。

(2)「弊社の業界内で直面している課題についてどのように考えていますか?また、その課題に対して、あなたがどのように貢献できると思いますか?」
候補者が業界の知識を持っているか、また、自分が企業の課題解決にどのように貢献できるかについて具体的なビジョンを持っているかを確認できます。

(3)「当社のどの製品(またはサービス)に最も興味を持っていますか?その理由と、その製品(またはサービス)の成功にどのように貢献できると考えていますか?」
この質問は、候補者が企業の提供する具体的な製品やサービスに対してどれだけ熱意を持っているか、そして自身がその成功にどのように貢献できるかの理解度を探ります。

これらの質問は、候補者の動機付けがどの程度具体的で、企業や職位に対してどれだけ情熱を持っているかを深く理解するために有効です。

4-2. ChatGPTを使った求職者の職務履歴に応じた面接質問の作成方法

求職者の特定の職務履歴や経験に基づいた質問は、その人の専門性や特定の仕事における実績を深堀りするのに役立ちます。このアプローチでは、より具体的な情報が必要になります。

  1. 職務履歴の分析: 候補者の履歴書や職務経歴書を事前に目を通し、注目すべき点や明確にしたい疑問を洗い出します。

  2. ChatGPTへの質問: 職務履歴の具体的な内容に基づいてChatGPTに質問を依頼します。例えば、「プロジェクトマネージャー経験が5年の候補者に尋ねるべき深掘り質問は何ですか?」や「営業としてトップパフォーマンスを出した経験について尋ねるための質問を教えてください」など、職務履歴の内容を入れた指示をChatGPTに出してください。

    候補者は回答の準備をしている場合が多いです。
    準備された回答に追加質問を重ねて候補者の経験や実績をさらに深堀りすることで、より候補者のことを詳しく知ることが出来ます。

    面接担当者として、ChatGPTを用いて追加の深堀り質問をあらかじめ用意しておくことが重要です。

  3. 質問のカスタマイズと選択: ChatGPTからの提案を基に、候補者の特定の経験や実績に最も関連する質問を選び、それに基づいて質問をカスタマイズします。必要に応じて、追加の質問作成をChatGPTに依頼します。

下記は、ChatGPTを用いて作成した「営業としてトップパフォーマンスを出した経験について尋ねるための質問」の例です。

(1)「達成感を感じた営業成果について教えてください。具体的な状況と、その成功を可能にした要因は何だったと思いますか?」
この質問は、候補者が自身の営業成績をどのように捉えているか、またその成功の裏にある努力や戦略を明らかにするのに役立ちます。

(2)「過去に直面した最も困難な営業目標は何でしたか、そしてそれをどのようにして達成しましたか?」
困難な状況を乗り越えた経験は、候補者の問題解決能力、粘り強さ、そして逆境に立ち向かう姿勢を示します。

(3)トップパフォーマンスを達成するために開発または採用した特別な営業戦略があれば、具体的に教えてください。
候補者がどのようにして自らの営業手法を評価し、改善してきたかを理解することで、継続的な学習意欲や戦略的思考能力を評価できます。

これらの質問は、営業職の候補者が過去にどのような成果を上げてきたかだけでなく、その過程でどのようなスキルや戦略を用いたかを深く理解し、候補者のパフォーマンスに再現性があるかを確認するために有効です。

5. まとめ

ChatGPTを活用することで、効率的かつ効果的に面接質問を作成することが可能になります。

このプロセスを通じて、より深い候補者理解と公平な評価が実現し、企業にとって最適な人材の採用につながるでしょう。

ChatGPTの持つAI技術を最大限活用し、「なんとなく」面接・「なんとなく」採用から脱却し、採用プロセスの質の向上を目指しましょう。

ChatGPTを用いた面接質問の作成について興味のある採用担当者の方は、ぜひLeapifyまでご連絡ください。

担当:小山
koheikoyama@leapify.co.jp

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