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こんな中学校を創ってみたい(第4回)

地域支援塾の開校!

放課後の学校の様子

中学校は、以前と比べて部活動時間も短縮されていて、遅くとも18:30以降に生徒が残っていることはまずありません。体育館は解放されていて、一般の方が、社会体育の活動として市の許可を得た上で使用をしています。
校舎内では、担任や学年主任の先生が教室整備を行ったり、教頭先生が見回りをしたりして、翌日に生徒を安心・安全をもって受け入れる準備が整えられます。
その後、職員室には、授業準備を含めた事務仕事を進める先生が残り、気が済んだら(終わったらではない(-_-;) …この辺が、教員が多忙と言われる原因の1つでしょうか?)帰宅するといった流れです。

放課後の校舎を開放した「支援塾」をやってみたい

というわけで、放課後の校舎内を活用して「支援塾」をやってみたら面白いなぁと、ふと思い至りました。
どういうことかと言うと… 地域近隣の子どもが、一回500円で学校で支援を受けることができるシステムです。
例えば、学習支援(国社数理英)や、ゲーム支援(カードゲームなどの室内でできるゲーム)を通して、単純に学習保証をしたり、楽しい時間を過ごしたりします。月謝制ではないので、来たい時にきて来たくない日は来なければいいです。
教室はたくさん開いていますので、19:00ごろから開放して、それぞれに学習します。とりわけ、学習塾に通わせたいが金銭的に難しかったり、核家族の両親共働きで家で一人で過ごさなければならない生徒にとっては、格安で、遠慮なく活用できるのではないかと思います。
小学校6年生も参加してよいことにすれば、入学前に中学校校舎に慣れ親しんだり、中学生の先輩や、他の小学校の児童とも仲良くなれるかもしれません。

誰が教えるの?

支援塾ですから、支援する大人が必要です。「ある程度子供の成長に関心があり、かつ学習や遊びを支援できそうな人」について考えてみました。

・その中学校で、ボランティアをしたいと思っている先生
・地域の大人に支援者を募集し、そこに登録してくれる人
・近隣の大学生ボランティア

このような人たちの協力が期待できるのではないでしょうか?
地域住人は地域の子供たちをサポートし、学生は自分のスキルアップのために子供たちと触れ合いながら、包括的に生徒を支援していくというイメージです。
支援のための教材や方法は、支援者が考え、自由に教えたり、見守ったりします。印刷代、紙代、電気代等は、参加料から学校に還元をします。

防犯対策はどうするの?

防犯については、先の支援者募集で募り、校内の巡回をします。
地方は、高齢化が進んでいます。しかしその中には、健全な子供育成を大切にする方々が多数います。互いに管理・協力しながら、学校の器物破損防止や盗難防止ができるよう、さらにはボランティアが生徒に対して真摯な支援を行えるよう努めます。カギについては、地域の人が、学校玄関のみを使えるようにし、教務室と危険物が置いてある教室には入れないようにして対応します。校内の防犯はこれで何とか…なるかなと。

登下校については、もしかしたら保護者送迎が難しく、暗い中徒歩で行き来する生徒がいるかもしれません。その場合は、近隣の駐在所に依頼して、パトカー巡回の強化をお願いしてみます。地域の駐在所の方々は、話をしてみると本当に親切な人が多いです。

それでも、事件事故は世の中には少なからずあり、絶対大丈夫なんてことはないとは思いますが…。子供の行方不明は人口10万人あたりでみると10人から12人だそうです。

こんな時代だからこそ

こんな時代だからこそ、生徒を見る目は、数多く、そして様々なところにあるべきなんじゃないかと思います。
もしかしたら支援塾に通っている生徒は、毎朝横断歩道で誘導してくれている地域ボランティアの中に、支援してもらっている顔を見つけ、自然に挨拶ができるようになるかもしれない。知らない人より、見知った人のほうが、安心できるからです。
世の中、だいたいのことはオンラインで済ませることができます。効率を求め、技術を利用することは大変素晴らしいことだと個人的には思います。無駄な会議とか嫌いですし…無くしましたし…。その反面、支援塾のようなオフラインの繋がりを必要とする人が多いこともまた事実であり、それを否定するものでないと思っています。
昔ながらの心の通ったご近所同士の繋がり、近未来を担う大学生の活躍(教員志望者が増えるといいなぁ)、中学校という便利な場所をベースに「安全で居心地の良い空間」を創り出し、子供たちに提供していく、こんなコンセプトです。面白そうだと思いません?

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