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赤ちゃん高学年

2024年になった。

娘は生後9ヶ月を迎えた。毎回同じことを言っている気がするけれど、成長が目まぐるしくて、驚くばかりである。

12月には食の面でできることがぐんと増えた。

たまごボーロの1粒を指でつかめるようになった。そしてそれを口に運べるようになった。

目と手と口の協調運動ができるようになってきたようだ。

また、離乳食をあげていると、スプーンを自分で持ちたがり、私から奪うようになった。

それどころか、スプーンの中身を手で掴むようになった。自分で食べたい意志がよりはっきりしてきたようである。

5倍がゆを掴んで握りつぶし、その手でスプーンを持ち、そのスプーンをガンガン叩くのでお粥が散る。母の忍耐力が試される局面が増えた。

それからストローの原理を理解した。

普段は離乳食の際はコップに水を入れているので、ストローの出番はない。だけど思い立って、紙パックの麦茶を買ってストローでそのまま飲ませてみた。(ちなみにコップも持ちたがる。まだ一口の適正量がわからないようで毎回むせている)

最初はストローをかじかじしていただけだったけど、紙パックを優しく押して麦茶を口の中に入れてみた。その1回で、吸って飲むという方法を理解したようだった。次の日からは紙パックを押さずとも自分でストロー飲みができるようになった。

これに伴い、ストローマグを使えるようになった。おかげで、元旦の義実家帰省の時に車内で飲み物をあげやすくなり大いに助かった。

また、暮れのある日、口に入れたごはんを口の奥に持っていってもぐもぐするようになった。

それまで丸飲みに近い食べ方しかしていなかったけど、(まだ生えていない)奥歯で物を噛むという食べ方に気がついたようだった。

そして母的に最も大きな実感がある変化は、授乳回数の激減である。

ミルクと母乳の混合授乳でこれまでやってきたのだけど、特にミルクをあげる回数が減った。離乳食直後の授乳に集約され始めたのである。

年が明け、日常が戻ってきたタイミングで3回食を開始した。つまり、朝昼晩と大人と似たような1日3回の食事である。

自分の食事もあるので、合計6回分の食事を用意し、食べ(食べさせ)、片付けるというのはこれまでと違った大変さがある。

だけど、娘がお腹をすかせる間隔がぐーんと伸びた。すごく楽に感じる。

腹持ちがするからか、機嫌良くひとり遊びをする時間がすごく長くなった。

夜中は相変わらず目覚めるけど、ほんの数分おっぱいを吸ったらまた眠りにつくことの方が多い(片方で済むことも!)。

それに、9ヶ月になって離乳食が「もぐもぐ期」から「かみかみ期」に移行したことで、NG食材がグッと減り、調味料を使った多少の味付けOKになったから制約が少なくなって調理の幅が広がった。食べる回数は増えたけど、食べられるもののバリエーションも同時に増えた。

1日3回の離乳食は正直大変だけど、これまで大変に感じていたことはぐぐんと楽になり、新しい大変さが現れたという感じ。総合してみると、これまで大変に感じていたことのトンネルを抜けたような爽快感の方が若干大きい。

毎日同じような日を過ごしているようで、1日ごとに娘は着実に成長している。

昨日までできなかったことが、今日できるようになる。

生まれた時は「ママのおっぱいに吸い付く」以外自力でできることはなんにもなかったのに、今や一人で這い回り、立ったりしゃがんだり、伝い歩きをし、大人と同じ食材のものから栄養を取るようになって、名前を呼ぶと笑って振り返る。

まだ赤ちゃんのはずだけど、明らかに「赤ちゃん高学年」になっている。赤ちゃんから幼児になりつつある。

何も教えていないのに、0歳期間はまだ4分の1残っているのに、こんなにもたくさんのことができるんだね。

無力だった君は、こうやって少しずつ自分で生きる力を獲得していくんだね。

0歳の最後の3ヶ月ではどんなことができるようになっていくのかな。

その変化が楽しみでもあり、今の君と別れていくのが寂しくもあるよ。






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