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エピソード#27 患者等搬送事業者として救急隊員と連携


 近隣の方のご家族から当日予約の通院送迎依頼の相談のお電話がありました。
家族が御本人から連絡を受けて駆けつけたときは、ベッド下に滑り落ちていて、なんとか、ベッドに引き上げたが、自分たちでは、病院に連れていけない、との内容。
 
ご状態を聞き、アセスメントし、弊社での通院送迎が可能な状態か、指定された病院に行くのが果たして良いのかが電話では判断出来ず、徒歩圏内の場所なので、念のため、血圧計なども持って、様子を見に行きました。
 
意識はあり、会話も可能。でも、いつもより、話し方がゆっくり。御本人は、話しづらくはないという。
寝たまま両腕を上に上げてもらうと、キープは可能。両足も膝を立てることも可能。顔面に歪みがないが、いつもと比べ、表情が乏しい。
御本人は、前夜から気分がすぐれず、朝も起き上がれず、様子を見ていたが、トイレに行きたくなり、起き上がろうとしたら、腰から下肢にかけて、力が入らず、ベッドから滑り落ちた、と話す。
発熱はなく、血圧、脈、酸素飽和度に、変動あり。お薬手帳なども見せていただき、持病もあり、急変の可能性があるため、救急要請が必要と判断し、救急要請。
 
御本人には、トイレには今は行けない状態のため、念のため、「お洋服が汚れないように、今日だけ、まず、着けさせてくださいのね」と事務所から持ってきたオムツを装着させていただいた。
事務所近隣は、伊豆山土石流災害で、車が通れる道が減りました。
車が自宅近くまでは行けない場所でもあり、救急要請する時に社長も事務所に戻ってきたので、社長は、救急隊の誘導をするために、バス通りまで行ってくれました。
救急要請した際に、住所と、車が通れない場所であることも伝えました。
社長が救急隊員を誘導しましたが、救急隊員は、わかりにくい場所であるにも関わらず、場所を把握されていました。更に、場所的に過酷な搬送になることも予測されたからか、消防車も救急車到着直後に応援で来てくださりました。
救急要請してから一時間ほどで、救急車に同乗して付き添っていたご家族から、「入院になった」と連絡を頂き、救急要請をして良かったとホッとし、関われている関係事業所にご報告しました。
 


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