「成果を出せる＝向いてる」
ではないのが難しい、仕事って。




なぜかってそれは、
能力的に向いているとか、性質と合っているとか、合っていても心を苦しめているとか、色んな向き不向きが混在しているから。

(ここで少しわたしの話をさせて...)

私は新卒から今の会社に入り、7年目なのだけど、リクルート系の営業職をしている。

簡単に言うと、転職やアルバイトとかの求人を取材して作ったり、載せてもらうための営業を企業へしているのだ。

客観的に見る、私とこの仕事の相性は、
たぶんかなり高いんだと思う。
なぜかって、営業人生の中で多くの時間、
成果を出せているからだ。

けれど私は、「向いている」とはちょっと違うように思っている。
人よりできるけれど、ずっと心は苦しいからだ。

客観的に見て、「向いている」といわれる
大きな要因は「実績」。これに尽きる。

(以下ちょっと、自慢の羅列みたいになることを許して。ここからの話しのための必要事実の記述です。笑)

例えば、
入社して初めての、“飛び込み大会”というえげつない大会で、1番を取ったのが始まりだった。

新入社員25名で、エリアの企業に飛び込みまくって、名刺をもらいまくる、という世にも恐ろしい“ごりごりの営業会社”みたいな大会である。

一位だった。
暑い夏で、飛び込みF××K...と思いながら自転車で回ったのを覚えている。

そこから、営業数字を持つようになって、
3年目に入るまでひと月も、達成を外したことがなかった。入社してから毎月連続した人は、はじめてのことだったらしい。


だから当然、その年の新人賞をとり、そこから半年ごとに会社のなんらかの表彰を受けていた。(150名くらいの全社員含めた中の表彰だった)

もちろん、達成できない時期や、
停滞期みたいなものも7年やっていればその後訪れたけれど、回復したり停滞したりを繰り返しながら、それなりに今もやっている。
もう全盛期みたいにパーフェクトは無理だけど。

ここまで書くと、
明らかに「向いている人」だ。
わたしも、能力的な面は向いている方だとは思う。

でも、これにはわたしのネガティブな性質が大きく関わっていて、心の安全を犠牲にすることで、成り立っている。

まず、HSPの性質がこの仕事上で心を苦しめている原因でもあり、だからこそ売れている要因でもある。
わりと、潰れそうでそうならない、紙一重な感じがずっっと、3年目くらいからずっとある。

きっちり達成をしなければとか
売れないと存在価値がないとか、
会社に認められるためにとか
気に入られたいとか、
成果を出せているから居場所があるとか、

そういうめちゃくちゃネガティブ感情が元で、
こだわって数字を作れているのだ。

これってつまり、ずっと心は辛くて、
グラグラしている地面の上に立っている感じがある。けれど、その一見向いていなさそうな性質があるからこそ、成果を出せているという、とても大きな矛盾がある。

この仕事、メンヘラで繊細な人の方が、成果は出せると思う。笑

能力は高いけど、心とは合っていない、みたいな感じかもしれない。
だって、自分の心をかなり削っているから。

本当に向いている人は、
こんなにも落ち込んだり苦しくなったり、
うっすら嫌な気持ちがずっと漂ったりは、しない気がする。

そもそも、仕事が向いてるってなんだろう？



営業していても、プレッシャーを感じづらくて落ち込みにくい人は、「この仕事を続ける」ということ自体には向いている。
けど、「営業で成果をあげる」という事とはまた別だ。

逆に、繊細で弱い人は、心が危ういから続けることは容易ではないけれど、
逆にその弱さから、なんとしても成果を上げないと無価値だ、みたいな思考がある。

自分にプレッシャーをかけ続けるし、相手の気持ちを汲み取る力が強いから、業績が上がりやすい。

でも、ずっと苦しい。


成果に対しては向いているけど、自分の生活や心身に対しては、向いてはいない仕事だと思う。

だから、「成果の出せる仕事」と
「向いている仕事」は違う。

成果が出せることが正義、とするならば、
その仕事はピッタリだ。
けど、成果が出せていることと、心を保ちながら仕事を続けられることは、また違うのだ。

じゃあ私はなぜ、グラグラの地面の上でも、仕事を続けられているのか。
(ほぼ瀕死状態でやってるけど)

営業先で嫌な感じの対応をとられたり、
達成できないことが続いたり、業者みたいに雑に扱われて、本当に心が削られる事も多々あるけれど、どうしてだろう。

それはたまにある嬉しい事と、
数字の達成による自己肯定でなんとか保てているのだ。

結局、苦しめられて心を犠牲にしているものに、最後は助けられながら続けられている。

わかりますか？メンヘラが向いてる理由。
離れられないクズ彼氏みたいなことをしてくる。(え？) 数字とか達成っていうのは。

辛いのに、認められたくて尽くしてしまって、冷たくされるのに、それが実って達成できた時には、結局それに全てを救われる。

(あれ、これ数字の話してる？クズ彼氏とメンヘラの話してる？)

話がめちゃくちゃになりました。


だから、
例えば今仕事を辞めたいとか、もっと良い仕事があるんじゃないかと思っている人は、
どの軸で自分は、仕事に向いている・向いていないを測っているのか、考えた方がいいと思う。

その軸は、人それぞれで、
きちんと成果を出せる仕事を軸にするのか、
そういうことはさておき、
とにかく心が安全な場所に居続けられるもので選ぶのか。

どちらも手に入れられることが
1番幸せだけれど、
それも実現させた上で、収入や待遇も安定できるような仕事があれば、本当に天職。

なんでも、一回やってみないとわからないけれど、そういう要素を聞いたり調べたりしながら、仕事と向き合っていくことをお勧めします。

わたしも然り...

(最後、なんとかリクルート営業みたいな感じで締めれたな。途中メンヘラとかいっちゃってるけど。)

仕事、人生の中で占める割合が大きいからこそ、たくさん悩みます。絶賛、悩み中です。

月曜からまた、頑張っていこう