【本4】嫌われる勇気

2人の人物の掛け合いで進んでいく本です。
個人的には少し読みにくい感じでした。

内容はすごく、目からウロコ!!
知っていても実際できるかどうかは別ですが、考え方は間違いなく変わると思います。

「すべての悩みは対人関係の悩みである」
なるほどなぁと思います。
「課題を分離する」という発想も面白いです。

起きた出来事をどんな風に解釈するかは自分次第。
何か嫌なこと、落ち込むことがあったとして、その出来事を「悪い出来事」だと受け止めているのは自分自身。
(↑このことは、もっと前に読んだ他の本で分かりやすい説明があるので、本5で紹介します!)

「大切なのは、何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである」

☆本の内容☆

目的論…
いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。
自分の経験(それ自体の出来事)によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定する。
過去にどんな出来事があっても、そこにどんな意味づけをほどこすかによって、現在の在り方は決まってくる。問題は「何があったか」ではなく、「どう解釈したか」。

起こった出来事は変わらないけれど、それにどんな意味を持たすかは自分次第。

ライフスタイル…
人生における思考や行動の傾向。
その人が「世界」をどう見ているか。また、「自分」のことをどう見ているか。
これらの「意味づけの在り方」を集約させた概念がライフスタイル。
狭義的な性格とすることも出来るし、もっと広くその人の世界観や人生観まで含んだもの。

自分が変わらないのは、自分に対して「変わらない」という決心をしているから。
色々と不満はあったとしても「このままのわたし」でいることの方が楽であり、安心。
変わることで生まれる「不安」と、変わらないことでつきまとう「不満」。
これも潜在意識の防衛本能が強く働いているのだと思います。
変わることは勇気がいるけれど、安全だよ、と自分に思わせることが必要です。

○客観的な劣等性
事実としてなにかが欠けていたり、劣っていたりすること。
○主観的な劣等感
他者との比較、つまりは対人関係の中で生まれたもの。

やっかいなのは、「主観的な解釈」。
でも裏を返せば、「主観」は自分の問題なので、自分で選ぶことができる。
そう考えれば、変わることも出来そうな気がしませんか?

劣等感も使い方さえ間違えなければ、努力や成長の促進剤となる。
健全な劣等感は他者との比較の中で生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれる。

この劣等感を言い訳に使い始めると、何もしないうちから諦めたり、偽りの優越感に浸ったり、厄介なことになっていく。

いくら自分が正しいと思えた場合であっても、それを理由に相手を非難しないこと。
人は、対人関係の中で「私は正しいのだ」と確信した瞬間、すでに権力争いに足を踏み入れている。

これはついつい自分も陥ってしまっていると思います。
自分が正しいと思ったとしても、それを理由に相手を非難しないこと。
常に頭に置いておきたいと思います。

われわれは「他者の期待を満たすために生きているのではない」
他者もまた「あなたの期待を満たすために生きているのではない」

対人関係の出発点は「課題の分離」。
これは誰の課題なのか?という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要がある。
「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」という視点で見分ける。

自分にとっては当たり前でも、それを他者にあてはめて考えることはあまりありません。
「私は他者の期待を満たすために生きているのではない」
というのは当たり前のことなのに、
「他者は私の期待を満たすために生きているのではない」
ということは考えない。
『なんでこうしてくれないんだ』『あの人はちっとも言うことを聞いてくれない』
不満を言い出すときりがない。

対人関係のゴールは「共同体感覚」。
他者を仲間だとみなし、そこに「自分の居場所がある」と感じられることを「共同体感覚」という。
他者のことを「行為」のレベル(その人が何をしたか)ではなく、「存在」のレベル(そこに存在していること、それ自体を喜ぶ)で見ていく。

他者は私の期待を満たすために生きているのではない。
そう意識していれば、他者が何をしてくれるかではなく、自分は何をできるかという視点で物事を見れるようになると思います。

○勇気づけのアプローチ○
「ありがとう」と感謝の言葉を伝える。
「うれしい」と素直な喜びを伝える。
「助かったよ」とお礼の言葉を伝える。
一番大切なのは、他者を「評価」しない、ということ。

人は感謝の言葉を聞いた時、自らが他者に貢献できたことを知る。
それが、自分の価値を実感することに繋がっていく。
好循環に繋がっていく、ということ。

「わたし」を捨てて誰かに尽くすことではなく、むしろ「わたし」の価値を実感するためにこそなされる。
人生の意味はあなたが自分自身に与えるものだ。


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