娘の今と自分の過去

「書きます」といって、結局書かないままに今になった。

中学受験合格から半年以上経ち、娘自身の第一志望の学校へ入学し、楽しい学校生活を送っていると思いきや。

ー友人トラブルー
ー仲間外れー
ー第三者からの冷遇ー

30年前の自分を見ているようだなと思う。

私も円満に楽しい中学生活を送っていたわけではない。
むしろ、中学時代の思い出や記憶はほぼない。
覚えていない。
そのくらい、思い出は少ない。

当時の私を支えていたのは

-陸上競技
-県選抜に選ばれたこと
-そこで出会った友人たち

その関係性は今も続くかけがえのないものになっている。


中学生活においては、特段何かしたわけではないと思っているけど、

‐何か言われたら言い返すし
‐どこかで「おまえらのような低レベルと一緒にするな」と思っていた嫌な奴だったし
-自分から誰かの悪口陰口を言うことはなかったけど興味もなかった。

それはそうなるなと今ならわかる。


それでも。
大事にしていた陸上競技において足を引っ張られたことも事実。

大人になって、地元に帰ったときに聞いたことがある。
「何であの時、あんな態度だった?足を引っ張ろうとした?」

返ってきた言葉は
「えーなんだっけ。なんかむかついてー。
 でもさー、それでも(今みたいになれて)良かったじゃん」
程度だったな。

結局そんなもんだ。

大学進学で上京したのが18歳。
かれこれ25年経った。
もう地元よりも東京(神奈川)にいる期間が長くなった。

大学に入学し、よくわからない上下関係や規則に辟易しつつも、
初めて「同じ志、同じレベル」の仲間に会えたと思えた。
こんなにも心地の良い環境があったのかと心底驚き、感動した。

苦しく窮屈で窒息しそうな日々で、自分はいったいどうしたらよいのかと悩んだ中学生の私は、上京してから今に至るまで
なんだかんだで幸せで楽しそうである。

娘にはそのことを伝えた。

「今の私は楽しそうでしょ?」

---


娘自身にも反省すべき点は山ほどある。
それは本人も私もよくよくわかっているし、今後の課題でもある。

そのうえで、今の娘が置かれている環境は決して良いものではないことも理解できる。
このまま何もしなければ全くもって、つらい思い出にしかならない日々だろう。
でも、考え方と行動を少しだけ変えたらちょっとだけ気が楽にはなる。

幸いにも、娘には学校以外の「世界」がある。

-保育園からの友人との世界
‐小学校の友人との世界
‐習い事(柔術)の世界

今見えている世界だけがすべてではないと知っているだけで、救われることはある。

自身で考え、行動し反省し、改善していく姿勢は必要だ。

でも。

最後は絶対に私が守るよ。
下らんことで娘を傷つけるヤツは、腕十字かネイキッドチョークで絞めてやるよ。

「つーか。目の前に対峙したら絶対に(娘が)強いから」


柔術やっててよかったでしょ。


世界は広いよ。


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