1010/嵐を呼ぶ娘と、出産予定日にジョーカーを観る母と

「地球史上最大級」とまで言われる(デマっぽいけれど規模的にそれくらいの勢いの)台風19号が近づいてきている。台風と共に我がむすめはやってくるようだ。あまりに派手な登場に、母は、ドキドキである。(新居、早速水浸しになるのだろうか…産気づいたら病院行けるのだろうか)

本日1010は、予定日。
今朝、一瞬、なんとなくお腹が痛い気配がしたけれど、その後とくに何ともなく過ごす。夫の寝顔を眺めながら何だかとてもエモい気分になり、目覚ましより早く起きて布団から抜け出し、夫に手紙を書くなどした。(下記は朝のポエミーなメモ)

6:57
なんとなくお腹が痛い気がする。
生理痛っぽいやつ。これなのか?
7:40
それからなんとなく眠れない。お腹がいつもより張っている気がするのは気のせいか?となりでねむる夫をみる。愛おしいなぁと思う。この人の子供を産めるのは、なんてしあわせなんだろう。とんでもなく幸せなことだな、と、ぼんやり思って涙が伝う。 なんとなく、今日やっぱり生まれてくるようなそんな気がしてくる。

→ところが、その後何事もなく(笑)
友人2人と遊ぶ予定も、「ジョーカー」を観る予定も、決行。いまはひとり家でぼんやり過ごしているけれど何事もない。今朝のエモーショナルな早起きのせいで、何だかとてもねむい。

映画「ジョーカー」に関して言えば、
これは映画館で観れて本当によかった。

娘がある程度(自分でしっかりと判断できるくらい)大きくなった時に「あなたの予定日に、あまりにも産まれて来なそうだから、お母さんジョーカー観に行ったの」と話のネタにしたい。その頃になっても伝わるくらいに、おそらく、これは、問題作であり名作となり得る映画なのではないだろうか。(ただ胎教にはあんまりよくない&幼いうちには言わない方がよさそうなくらい、刺激が強い)

2013年に観た秋葉原連続殺人事件を題材とした映画「坊っちゃん」について、COICEという雑誌に書かれていた評を思い出す。

「人間を見つめる際に必要なのは、凝視ではなく、直視である。人間を描くために必要なのは、吟味よりも、反射である。」

なんだかあまりにも印象的で、メモ(中学生くらいから何かあるとノートに書きつける癖がある)していた言葉。まさしく、ジョーカーもそんな、映画であった。

……

と、つらつらと映画の感想を書けるくらいには、今夜は何事もなく過ぎていきそう。

明日の朝、検診予定があるけれど病院に行くのが雨で大変そうだなあ、なんて億劫に思う程の呑気さをみせている。(はやくあいたい)

台風と一緒にやってくるのか。
それとも台風一過後にやってくるのか?

どっちにしろ、なんだか潔い。
被害は恐ろしいのに、何処かその派手な登場にわくわくしてしまう性分の両親である。誕生日当日の新聞は、しっかり買って残しておこう。

#妊婦 #妊娠 #日記 #コラム #エッセイ #ちあきろく #予定日 #臨月 #ジョーカー #映画


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?