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アルセーヌ・ルパンの大いなる秘密を追う㉘-ベル・エポック時代の4人の重要人物-

みなさん、こんにちは!

今日の記事で、アルセーヌ・ルパンの冒険に示唆されているレンヌ・ル・シャトーの秘密は一旦終わりにしようと思います。

前回までの記事では、モーリス・ルブラン氏がレンヌ・ル・シャトーの秘密を知った経緯に以下の人物が考えられるのではないか?ということで、妹のジョルジエット・ルブラン、そしてドビュッシーやメーテルリンクを取り上げました。

アルセーヌ・ルパンの大いなる秘密を追う㉕-ルブランに大きな影響を与えた妹-|西本亜希子 (note.com)

アルセーヌ・ルパンの大いなる秘密を追う㉗-ドビュッシーの謎‐|西本亜希子 (note.com)

今日は、メーテルリンクとドビュッシーについて書かれた本を見つけたので、その簡単なご紹介と、ベル・エポック時代に一番有名だったと言われるオペラ歌手エマ・カルヴェさんの3人をみていきたいと思います。

余談ですが、フランスのベル・エポック時代って、本当に興味が尽きなくて、出来ることならこの時代にタイムスリップしてみたいくらいです。

私が見つけた本は、こちら↓

過去記事でもご紹介したように、『ペレアスとメリザンド』は、メーテルリンクの戯曲に、ドビュッシーが作曲したオペラ作品です。

上記の↑本で知ったのですが、ドビュッシーとメーテルリンクは、わずか1週間違いの同じ年(1862年)生まれなんですね。

少しだけ、メーテルリンクの生い立ちにも触れられていて、やはり若い頃から、目に見えないもの、神秘主義的なものに縁があったようです。

だから、シオン修道会の総長でもあったドビュッシーとは気が合うんじゃないか・・・と思いますが、この『ペレアスとメリザンド』がきっかけで、2人は仲違いしてしまいます。

そして、この『ペレアスとメリザンド』が初演されたのは、ジョルジエット・ルブランが初舞台に立った、パリのオペラ・コミック座なんですね。

アルセーヌ・ルパンの大いなる秘密を追う㉕-ルブランに大きな影響を与えた妹-|西本亜希子 (note.com)

この『ペレアスとメリザンド』って、どんな物語なのかな?と思ってたんですが、一言で言うと、三角関係のストーリーのようです。

そして、オペラと言えば、ベル・エポック時代に絶大な人気があったと言われるオペラ歌手エマ・カルヴェさん。

エマ・カルヴェ - Wikipedia

私は、エマ・カルヴェさんを『ジュール・ヴェルヌの暗号 -レンヌ=ル=シャトーの謎と秘密結社-』を読むまで知らなかったのですが、この方も神秘思想(スピリチュアル)に精通していたと言われています。

ドビュッシー
メーテルリンク
エマ・カルヴェ
ジョルジエット・ルブラン

面白いことに、上記の4人は皆、今でいうスピリチュアルな物事に精通していたんですね。

エマ・カルヴェとソニエール神父は面識があったと言われていますし、そもそもドビュッシーがシオン修道会の総長だったので、レンヌ・ル・シャトーの秘密はもちろん知っていたでしょう。

過去記事で、ルブラン氏の妹ジョルジエット・ルブランとエマ・カルヴェは、知り合いだったかも、と書きましたが、再度『ジュール・ヴェルヌの暗号』を読んでみると、やはり2人は知り合いだったようです。

結論として、(過去記事で挙げた仮説2の答えとして)ドビュッシーやエマ・カルヴェ、メーテルリンクを通じて、レンヌ・ル・シャトーの秘密がジョルジエット・ルブランに伝わり、それがモーリス・ルブラン氏に伝わったと考えて良いのではないでしょうか。

エマ・カルヴェさんも、ジョルジエット・ルブランと同じく、回想録を出版しているようなのですが、やはり日本語版は無いようです・・・残念😢

これまた余談ですが、エマ・カルヴェさんは、カルメンが一番人気だったようで、私も個人的にカルメンのハバネラが好きなので、YouTubeを探したところ、1907年に録音されたエマ・カルヴェさんのハバネラを発見!
Emma Calve (soprano) Habanera ('Carmen' - Bizet) (1907) (youtube.com)

そしてですね、映画『ディリリとパリの時間旅行』というベル・エポック時代を描いたアニメに、エマ・カルヴェさんが登場しているようなんです。

映画「ディリリとパリの時間旅行」オフィシャルサイト  (child-film.com)

この映画を見たくて仕方がないんですけど・・・私が加入しているサブスクでは配信してない・・・😢

それにしても、アルセーヌ・ルパンが活躍したベル・エポック時代って、なんでこんなに興味を掻き立てられるのでしょうか。

この時代に活躍した人々、文化、生活様式など、全てに惹かれます。

レンヌ・ル・シャトーの秘密は、今回の記事で一旦終わりますが、アルセーヌ・ルパンに関する記事は、また今後も書けたらと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。






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