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『ベルサイユのばら』-その7 オスカルはいつからフェルゼンを愛し始めたのか?「無意識レベルの愛」の段階について-

(Spoiler Alert!ネタバレ注意!)

みなさん、こんにちは!

今日は、前回の続きである「フェルゼンの結婚話」の場面からみていきたいと思います。

この場面、重要です。

なぜなら、”オスカルがフェルゼンを好きになり始めている”のが分かるからです。

「オスカルはいつからフェルゼンのことが好きだったのか?」は、永遠のテーマ⁉と言ってもいいくらい、たくさんの方が考察されていると思います。

私は、このブログ記事を書くにあたって、久しぶりにベルばらを読み返しているのですが、やはりオスカルは、フェルゼンの結婚話を聞いている(相談にのっている)うちに、恋心が芽生えたのではないか?と思っています。

そして、オスカルがフェルゼンを好きになっていく過程には、次の2段階があることに気づきました。

①無意識レベル → ②意識レベル

オスカルにとって、フェルゼンは初恋の相手。

初めて人を好きになったこともあり、①の段階ではまだこれが好きという感情であるという自覚はオスカルにはないと思います。

私たちにも似たような体験はありますよね。

なんか気になるな、あの人・・・これって好き⁉っていうこと??

と、自分の感情に気づき始めるのですが、①の無意識レベルはまだこの前の段階です。

では、早速みていきましょう!

会ったこともない女性との縁談を進めるフェルゼンに対して、「愛してもいないのに結婚するのか フェルゼン!!」と、憤るオスカル。

その後、フェルゼンが、マリー・アントワネットに、自分の結婚話が進んでいることを告げた時、オスカルはフェルゼンに「なぜ結婚のことをマリー・アントワネットに言ったのだ!」と、詰め寄ります。

その直後のシーンがこの場面です↓

「マリー・アントワネットを愛している」とフェルゼン自身の口から聞いたオスカルは、が・・・ん!とショックを受けています。

私、このが・・・ん!が、ベルばらを初めて読んだ12歳の時はよく分からなかったんですが、この時既にオスカルはフェルゼンを愛していたんですね。

そりゃ、愛している人に他に好きな人がいれば、誰でもショックですよね。

でも、まだオスカル自身は、『好き』ということを意識していません。

この場面もそうです↓

(本当は愛している)マリー・アントワネットと会うのが辛いフェルゼンをみて、「おまえのそんな言葉をきくと なぜか胸を刺されるようだ  どうしたというのだろう…」と、思っているオスカル。

まだ、この時も、オスカルはフェルゼンのことを愛していると気づいていない。

でも、無意識レベルで愛しているから、好きな人が辛そうにしている&自分の好きな人に他に好きな人がいるという現実に、胸を痛めているんですね。

しかし、この後、オスカルが、フェルゼンを愛していると自覚している場面が登場します。

②の意識レベルの段階ですね。

それについてはまた次回の記事で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

続く。


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