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日本丸館(岩尾薬舗)

安政2(1855)年、掛屋を営んでいた岩尾家14代半蔵氏が家伝薬をもとに伏見屋岩尾古雲堂を開業。
明治22(1887)年に15代昭太郎氏が家伝薬に朱色をかけて日の丸をイメージする“日本丸”として販売開始、東京・大阪・京都・名古屋・札幌・朝鮮・満州に支店を構えて販路を広げ、戦時中には零戦1機を国に寄付するほどの富を築きました。

建物は江戸時代から増改築を重ね、現在の展望楼を持つ3階建ての姿になったのは昭和初期で、元々は平屋建ての建物でした。
平成3(1991)年の台風で被害を受けた為、改修する機会に資料館として開館し、日本丸を始めとする薬や製薬道具などが展示されています。

因みに日本丸館・・・私はめちゃくちゃお気に入りでして、今回掲載する写真を撮影した時は3回目の訪問でした。
これがもう5年位前なんかな?そろそろ行きたくなってきております。。。

昭和30年代まで使用されていた台所がある1階は明治初期に建てられた部分が主となっていますが、非公開ながら江戸末期の部分も残っているとの事。

どうしてもフィルムで撮りたかったのだけど、ISO400ではちと厳しかったですね・・・ただ単焦点レンズが頑張ってくれました。

日本丸の原料は牛黄・麝香・羚羊角・蟾酥・熊胆・真珠の動物漢方と人蔘などの薬草が使われていましたが、一部の原料が仕入れ困難となった為、昭和40年代に製造中止となりました。

昔のお薬のパッケージや看板、製薬道具や百味箪笥など専門的なものから、足踏みミシンや書机などの展示品も。

展望楼から望む豆田の町並みも見所。

最後は2階母屋へ。
本座敷では春には雛祭、秋には15代昭太郎夫妻の金婚式の再現が行われます。

控えの間には端午の節句を主とした品々が展示されていました。

2階から眺める中庭の美しい事・・・
ここでお抹茶と甘味を頂きながらのんびり過ごせたらどんなに幸せだろうと、伺う度に妄想に耽ってしまう。

今度は泊りがけで豆田、あと隈の方はちゃんと散策した事無いからそちらも併せてゆっくり歩きたい。


最後まで読んで頂き、有難うございます。


【撮影機材】
Canon EOS-1V
Canon EF8-15mm F4L Fisheye USM
Canon EF17-40mm F4L USM
Canon EF50mm F1.4 USM
Canon EF100mm F2.8 USM
FUJIFILM SUPERIA X-TRA400

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