橋本あきら

ソロユニット・在り処主宰。拠点名古屋。劇作家、演出家。どうしようもなくなった言葉とか感…

橋本あきら

ソロユニット・在り処主宰。拠点名古屋。劇作家、演出家。どうしようもなくなった言葉とか感情を文章にしています。戯曲販売中。

マガジン

  • 戯曲

    橋本あきらが執筆した戯曲です。 主に在り処で上演した作品になります。

最近の記事

多分40代までに死ぬ。

本当はもっと書きたいこと別にあったはずなんだけどなー、と思いながらキーボードを叩いている。思考は生ものでなおかつ足が速いので、書きたい!と思ったらすぐにアウトプットしないと原型を無くして溶けきってしまう。そうやって溶けてしまった文章がいくつもある。ごめんね、小生の脳。先延ばし癖、良くない。 怪談が好きだ。ホラー映画はめちゃくちゃ苦手だしお化け屋敷は入ったことない。けど、怪談は好きでホラー小説や漫画は読む。 いわゆるネット怪談も好きだ。あの何とも言えない嫌さが癖になる。何か良

    • ふつうの生命(戯曲)

      2020年の作品です。在り処初の単独公演のために書き下ろした新作です。80分の長編です。 初演:在り処 8th place ふつうの生命(ひと) 【登場人物】 ・光星(みつせ):女。怪物と人間のハーフ。大学生。 ・母:光星の母。怪物。姿は見えず、声は聞こえない。 ・父:光星の父。人間。本名・小暮稔(こぐれみのる)。 ・有史(ゆうし):男。光星の恋人。社会人。 ・松下(まつした):男。有史の同僚。 ・環(たまき):女。妊娠している。 【一】  明瞭で平坦な女性の声で、原稿

      有料
      1,000
      • もゆるかがやく(戯曲)

        2019年の作品です。ミソゲキのために書き下ろした二人芝居です。30分の短編です。 初演:在り処 7th place(阿吽:ミソゲキ2019 参加作品) 【登場人物】 ・ヒナタ(日向) ・ユウコ(夕子)  *  深夜。狭い公園。敷地内には、ブランコと滑り台があるのみ。冷たく乾いた空気が辺りを覆っている。  そこへ、女が男の手を引いて駆け込んでくる。 ヒナタ  どうして。 ユウコ  ……。 ヒナタ  なあ、どうしてだよ。ユウコ。 ユウコ  ……。 ヒナタ  なあ。 ユウ

        有料
        500
        • 窮鼠たちのメメント・モリ(戯曲)

          2019年の作品です。今読み返すと想像力が及ばない描写もありますが、改稿はせず執筆当初のまま掲載します。20分の短編です。 初演:在り処 6th place(第8回名古屋学生演劇祭 参加作品) 【登場人物】 ・新島(にいじま) ・蘭子(らんこ) ・林田(はやしだ) ・鳥居(とりい) ・ヒカル  *  そこには、一人。佇んでいる。 ヒカル  鼠をね、見たんだよ昨日。私こんな大都会にも鼠っているんだなーって思ってさ。あ、名古屋は大都会っていうか、大都会と言うには魅力もない

          有料
          400

        多分40代までに死ぬ。

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        • 戯曲
          5本

        記事

          ANTIBODY(戯曲)

          2019年の作品です。この作品でやっと戯曲というものが少し掴めたのかな、と思います。20分の短編です。 初演:在り処 5th place(新栄トワイライトvol.31「Wでお得な3月公演!!」参加作品) 【登場人物】 ・若葉(わかば) ・常盤(ときわ) ・ワカバ ・トキワ  舞台上には二人の女性。 常盤   文字書いてるとさ、他のこと忘れちゃう。なんか、ぎゅーってなる。世界が画面だけになるというか。 若葉   視野が狭くなるってこと? 常盤   そうかも。視野というか、

          有料
          300

          ANTIBODY(戯曲)

          終わりのないわたしたちが目覚めるとき(上演台本)

          2018年の作品です。今読むと拙さもありますが、在り処の方向性が定まったきっかけであり、劇作家としてのターニングポイントでもあるため、掲載することにしました。 初演:在り処 3rd place(第7回名古屋学生演劇祭参加作品) 【登場人物】 ・カナ  大学生。元彼に性的暴力(DV)を受けていた。 ・マサキ カナの現在の恋人。社会人。 ・エリカ カナと同じ学科専攻の友人。 ・サトウ ある授業でカナの隣の席の男。 ・先輩  カナの元彼。  他 役者は男1、女1~3。うち、女優

          有料
          300

          終わりのないわたしたちが目覚めるとき(上演台本)

          戯曲販売はじめました。

          新型コロナウイルスの感染拡大により、全国に緊急事態宣言が出され、小生の住む愛知県は特別警戒都道府県となっています。今年はより力を入れていこうと思っていた演劇活動が一切できません。 外出自粛の状況下でも演劇を続けようと、沢山の演劇関係者が新しい試みをしています。ZOOMなどを利用したオンライン演劇や稽古、動画作成やトーク企画など。素晴らしいことだと思います。 でも、小生にはできません。 小生は舞台が好きです。駆け出しですが、それなりの美学もあります。小生にとって、生で上演する

          戯曲販売はじめました。

          カミュになりたい。

          神経質なほどに手を洗ってアルコール消毒しているので、手荒れが酷い。カサカサしているし、たまに血が滲んでいる。数回使って放置していたハンドクリームに助けられている。これが無くなったら、ちょっと良いやつを買っちゃおうかな。 荒れているのは手だけじゃなくて、心も大分ガサガサだ。新型コロナウイルスにあらゆるものを奪われた。小生は公演が飛んだりしていないのでまだマシな方だけど。でも、観劇の予定はいくつか飛んだし、友達や同世代の公演もほぼ無くなったし、やばい額の負債を抱えている知り合い

          カミュになりたい。

          穏やかに幸せになれない。

          はっとして、スマホを手に取ってTwitterを開きかけて、やめた。この発見は140字に収まらないと思った。 明日の成人式(地元はめちゃくちゃな田舎なので、隣の市のホテルを借りて行う。そのため通常より1日前倒しされる)のために、昨日の夜から実家に帰っている。今日はこの後友人と飲む以外に用がなくて、午前中に耳鼻科に行ったけど暇でしかたなくて、無駄に凝った化粧をしてみたり。 叔父がくれたクッキーがあったので、祖母に淹れてもらった熱いお茶と一緒にそれを無駄にゆっくり食べた。久し振り

          穏やかに幸せになれない。

          2020

          あけましておめでとうございます。 そして、阿吽:ミソゲキ2019無事終演しました。ご来場有難うございました。 久し振りにnoteを開いたらどうやら書き初めを募集しているらしい。ということで、小生も書き初めしてみようと思う。 2019年は本当に変化の年だった。大人の劇団に関わったり。成人したり。悔しい思いをしつつも賞をとったり。恋人が替わったり。ゼミに入ったり。バイトを始めて、辞めたり。祖父が死んだり。在り処も少しは有名になってきたんじゃないかなと思う。大人の演劇人から評価

          それでも前に進まなきゃ。

          やっと落ち着いて一連の出来事を見つめられるようになったので、言葉にしてみる。 第8回名古屋学生演劇祭が終わった。 決勝まで進んだが、全国には行けなかった。純粋に勝負に負けて悔しいのと、座組の皆の努力を結果に結びつけられなかった申し訳なさで心がぐちゃぐちゃで、打ち上げの間人目もはばからず泣き続けた。1ヶ月分の涙が出た。家に帰る頃にはもう涙も出てこなくて、心にぽっかりと穴があいたような感覚がした。 でも悪いことばかりではなくて、いくつか結果も残せた。まず、ミソゲキコラボ企画の

          それでも前に進まなきゃ。

          何にも負けたくない。

          在り処の次回作の最終稿を書きあげた。『窮鼠たちのメメント・モリ』というお芝居だ。原因不明の奇病が大流行する中、ある大学生が神になってしまう話だ。今まででいちばん良く書けたし、やっと戯曲になったと感じる。 負けたくない。最近はそればかり考えている。 次回作は第8回名古屋学生演劇祭にて上演する。3ブロックに分かれて予選を行い、ブロックから1団体ずつと審査員が選ぶ1団体で決勝を行う。上位2団体は全国学生演劇祭に出場することができる。 とにかく勝ちたい。負けたくない。去年は決勝にす

          何にも負けたくない。

          面白くなれば許されるし許せる。

          本当はレポートを進めなければいけないのだが、一向に書けない。どうやら小生は客観的な文章を書くのが苦手らしくて、脚本とか小説とか随筆(このnoteのこと。ブログではないような気がしたので、エッセイということにした。随筆の方が字面が綺麗なので、随筆)は主観的文章だから苦しみながらも楽しく書けるのだけど、レポートは苦痛のみ。今はメンタルやば期なので、苦痛に耐えられなくて息抜きにこの文章を書いている。結局息抜きも文章。絵描きの人が絵の息抜きに落書きをするのと一緒だ。 書き言葉が好きだ

          面白くなれば許されるし許せる。

          痣が消えそうにない。

          noteをしばらく放置していた。いつも三日坊主になってしまう。前のブログもそうだったし、在り処のホームページもそう(更新しろ)。 下書きに文章がいくつか残っている。どれも途中で途切れている。満足できないまま眠っている文章たち。ごめんね。 最近頭も身体も不健康でぐちゃぐちゃで、どうしようもなくなったので長めの文章を書いている。 しばらく更新していない間にいろいろ変わった。インナーが紫になって、アルバイトを始めて(怒られてばかりだ)、恋人が別の人に替わって、いくつか演劇をした。

          痣が消えそうにない。

          怖くて死ねないから永遠に眠る。

          長い夢を見た。 沢山の豪華な料理が並んでいた。小学校の6年間と中学1年生の7年間クラスがずっと一緒だった、大して仲良くもなかった奴と化粧品を買った。大好きな映画俳優とキスをした。恋人とプールに行って、卵かけご飯を食べた。 目覚めても目覚めてもまだ夢の中で、悪夢ではないのに居心地が悪かった。ずっと夢が続くのではないかと思った。 目が覚めたら、真っ暗な部屋にいた。恋人の腕の中だった。彼はスマホゲームをしていて、小生が起きたのに気づくとキスをしてくれた。「ずっと寝てたから死んでる

          怖くて死ねないから永遠に眠る。

          今文章を書いているのだけど、この文章はブログとか日記というより随筆とかエッセイという感じがした。ということで、これは随筆です。

          今文章を書いているのだけど、この文章はブログとか日記というより随筆とかエッセイという感じがした。ということで、これは随筆です。